2016年12月06日 (火)

福島沖の地震 残った活断層動くとM7の大地震も

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2週間前に福島県沖で発生したマグニチュード7.4の大地震は、全体で長さ50キロ以上に及ぶ海底の活断層の一部がずれ動いて起きたと見られることが専門家の解析でわかりました。専門家は残った活断層の一部がずれ動くと再びマグニチュード7クラスの大地震が起きるおそれがあり、今後も注意が必要だと指摘しています。

先月22日に福島県沖で発生したマグニチュード7.4の大地震では、東北などで最大で震度5弱の揺れを観測したほか、宮城県の仙台港で高さ1.4メートルの津波を観測しました。

活断層のメカニズムに詳しい東北大学の遠田晋次教授は、余震が発生した場所や海底の地形などから、今回の地震を引き起こした活断層を解析しました。その結果、今回の地震は、北東から南西へのびる長さ50キロ以上の活断層のうち、およそ30キロがずれ動いて起きたと見られることがわかりました。一度にずれ動くと、最大でマグニチュード7.7前後の大地震の可能性があったということで、遠田教授は残った部分はより陸地に近く、最大でマグニチュード7程度の地震のおそれがあり、引き続き注意が必要だと指摘しています。

一方、この領域については、東京電力などが巨大地震の前後に評価を行っていて、このうちおととしには今回の地震の震源の近くに2つの活断層があるとしていました。しかし、長さはいずれも20キロ前後で、想定される地震の規模は最大でマグニチュード7.1と今回の地震を下回っていました。

遠田教授は、「今回の地震は東京電力の事前の評価を上回っており、データの取り方を検証して、評価の在り方の改善につなげていくとともに、ほかの地点の検証にもつなげることが重要だ」と話しています。

東京電力「必要に応じて評価見直したい」

東京電力と旧原子力安全・保安院は今回の地震が起きた領域について、5年前の巨大地震の前に、「音波探査」を行って海底の構造を調べ、過去に地震でずれ動いたと見られる複数の痕跡を確認していました。ただ、このときは今回起きた地震のように「正断層」と呼ばれる、引っ張る力が加わって起きる地震は起きないと考え、活断層として評価していませんでした。

しかし、5年前の巨大地震のあとに、福島県で「正断層」タイプの直下地震が相次いで起きたことを受けて東京電力は2年前に評価をし直し、今回の地震を引き起こした活断層のすぐ近くで2つの活断層があるとしました。ただ、地震の規模はいずれも最大でマグニチュード7.1と、今回の地震の規模を下回っていました。

東京電力は「今回の地震については各研究機関が検討しているところであり、今後、反映すべき点があれば適切に反映し、必要に応じて評価を見直してまいりたい。また、東京電力福島第一原子力発電所については、検討用の地震動と津波によって余裕を持った評価を行っており今回観測された地震動や津波の高さも、この評価を上回っていない」とコメントしています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:06:01  | カテゴリ:科学のニュース
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