2016年12月11日 (日)

ノーベル賞授賞式 大隅さんにメダルと賞状

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ことしのノーベル賞の授賞式が、日本時間の11日未明に行われ、医学・生理学賞に選ばれた、東京工業大学栄誉教授の大隅良典さんにスウェーデン国王から記念のメダルと賞状が贈られました。

授賞式はスウェーデンの首都、ストックホルムのコンサートホールで日本時間の11日0時半から始まり、大隅さんはモーツアルトの行進曲が流れる中、各賞の受賞者とともに入場しました。

はじめにノーベル財団のヘルディン教授があいさつし、「アメリカやヨーロッパで科学を否定するような政治家が支持を集め、ポピュリストが成功を収めている今、ノーベル賞の重要性が増している」と述べ、意義を強調しました。

そして、医学・生理学賞の選考委員のラーション教授が「大隅さんは細胞がどうやって組織を再利用し、病気を防ぐのかという長年の疑問を解き明かすための突破口となる研究を行った」と業績をたたえました。

ファンファーレが鳴り響く中、スウェーデンのグスタフ国王から記念のメダルと賞状が授与されました。大隅さんは、いささか緊張した面持ちでメダルと賞状を受け取ると、深々と会場にむかって頭を下げていました。その様子を会場で見守っていた夫人の萬里子さんは、感動した面持ちで目を潤ませている様子でした。

一方、文学賞に選ばれたアメリカのシンガー・ソングライターのボブ・ディランさんは授賞式を欠席し、メダルの授与などは行われませんでした。
式では、選考委員のエングダール教授が、ディランさんをブレイクやシェークスピアにたとえながら、「ディランさんは、詩はどうあるべきかという概念を変えた」と賛辞を送りました。

続いて、ディランさんの友人で、アメリカの歌手、パティ・スミスさんが、ディランさんの代表作「はげしい雨が降る」を披露しました。途中で、スミスさんの歌が止まり、謝ったうえでやり直すハプニングもありましたが、歌い終わると会場からは大きな拍手が送られていました。

ボブ・ディランさんの選考理由は

ノーベル文学賞の選考機関であるスウェーデン・アカデミーのエングダール委員は授賞式のスピーチで、シンガー・ソングライターのボブ・ディランさんを選んだことについての考えを改めて説明しました。

エングダール委員は冒頭、「文学の価値を変えるのはなんでしょうか」と問いかけ、アンデルセンが童話の評価を高めたことを例に挙げ、文学の概念は変遷をとげてきたと説明しました。

そして、ディランさんを選んだことについて、「シンガー・ソングライターが受賞すること自体はとりたてて騒ぎ立てることではない」としたうえで、「ディランさんはカントリーミュージックやブルース、ゴスペルなど、アメリカの人々が親しんできた音楽を変容させ、詩はどうあるべきかというわれわれの考えを大きく変えた」とその才能をたたえました。

エングダール委員はディランさんの受賞に疑問を呈する声が文学界から上がっていることを念頭に、「文学界でなお文句を言う人がいるならば、私は、神々は文章を書くことはせずに歌い、踊ってきたことを思い出すように申し上げたい」と述べ、判断に間違いはなかったと強調しました。

投稿者:かぶん |  投稿時間:04:55  | カテゴリ:科学のニュース
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