2016年12月11日 (日)

ノーベル賞 晩さん会で大隅さんが感謝の言葉

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ノーベル賞の受賞者を祝福する恒例の晩さん会が、スウェーデンの首都ストックホルムで行われ、医学・生理学賞を受賞した東京工業大学栄誉教授の大隅良典さんは「多くの研究者がオートファジーの研究をさまざまな病気の治療に役立てようとしていることは幸せなことで、周囲の人々に感謝したい」とお礼の言葉を述べました。

晩さん会は、およそ1300人が参加して日本時間の11日午前3時からストックホルム中心部にある市庁舎で始まり、医学・生理学賞を受賞した大隅良典さんは、スウェーデンの王宮府長官の妻をエスコートしながらゆったりとした足取りで座席に向かいました。そして、大隅さんはスウェーデン王室の王族などが並ぶ中央のメインテーブルに着席し、周囲の人たちと和やかに談笑しながら、和食の要素も取り入れられた食事を楽しんでいました。

食後には、大隅さんがスピーチを行い、「われわれの研究グループが研究したオートファジーを今、多くの研究者がさまざまな病気の治療に生かそうとしていることは、この上ない満足感をもたらすもので、多くの人に感謝したい」とお礼の言葉を述べました。

また、授賞式を欠席した文学賞の受賞者、ボブ・ディランさんはメッセージを寄せ、在スウェーデンのアメリカ大使によって代読されました。この中でディランさんは「きょうの式典に出席できず、とても残念に思いますが、気持ちの上では一緒にいます。歌は私のすべての活動の中心ですが、文学に値するかどうかなど考えたことはありませんでした。選考委員会がこの問いを検討してくれたこと、そして、その結果、このような賞を下さったことに感謝します」と述べました。

テーブルクロスは500mに

晩さん会は、市庁舎の「青の間」と呼ばれる広間で行われます。およそ1300人の出席者が食事をとる62脚のテーブルを覆うテーブルクロスの長さは、合わせると500メートルにも達するということです。

食事はノーベル賞の創設90年を記念して、地元の芸術家がデザインした特製の器で提供されます。特製の器は、今回の晩さん会のために、皿などの食器が7000点、グラスが5400個、ナイフやフォークなどの銀食器が1万点用意されたということです。

晩さん会の料理は

晩さん会で振る舞われたコース料理は3品です。

ラングスティーヌと呼ばれるエビの一種と、ホタテの炭火焼きにイラクサやりんごを添えた前菜。メインはウズラの肉にアーティチョークと野生のマッシュルーム。デザートはクラウドベリーと呼ばれる地元の果物のシャーベットに、すだちやみそ風味を使った添え物が飾りつけられています。

2年連続で料理を任されたシェフは日本料理に詳しく、和食の影響が随所に見られます。また、四季折々の食材を楽しんでもらおうと、春から夏にかけてとったイラクサやマッシュルームを乾燥させて使うなどの工夫も凝らしたと話していました。

大隅さん「楽しく過ごした」

ノーベル賞の授賞式と晩さん会に出席した大隅良典さんは、日本時間の午前8時前、専用の車で宿泊先のホテルに戻りました。大隅さんは、記者から感想を尋ねられると、にこやかな表情で「楽しく過ごしました。本当に一生に一度しかないことなので、楽しみました」と話していました。また、スウェーデン国王から手渡されたメダルについて尋ねられると、「もう手元にないのですが、思ったより大きなメダルだったという印象です」と話していました。

投稿者:かぶん |  投稿時間:13:08  | カテゴリ:科学のニュース
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