2016年12月21日 (水)

News Up ノロウイルス流行 餅つき中止など影響広がる

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ことし、大きな流行になっているノロウイルス。激しいおう吐や下痢などの胃腸炎を引き起こします。
ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者数は、東京や埼玉など13の都県で警報レベルに達し、各地で、年末年始恒例の餅つきが中止になるなど、影響も広がっています。

ノロウイルス 13都県で警報レベル

ノロウイルス 13都県で警報レベル

ノロウイルスは感染力が強く、乳幼児や高齢者の場合、脱水症状などを起こして、入院治療が必要になることもあります。
国立感染症研究所によりますと、全国およそ3000の小児科の医療機関から報告されたノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者は、今月11日までの1週間に6万1547人に上り、この時期としては、過去10年間で3番目に多くなっています。
1医療機関当たりの患者数を都道府県別に見ると、山形県が45.37人、宮城県が41.44人、埼玉県が30.89人、東京都が27.24人などとなっていて、13の都県で、大きな流行が疑われる警報レベルの「20人」を超えています。
また、集団感染の発生場所を見ますと、保育所や幼稚園、それに、小学校が全体の7割以上を占めていて、乳幼児や小学生を中心に感染が広がっているということです。

各地に広がる影響

各地に影響が広がっています。
宮城県では、水揚げされたカキからノロウイルスが相次いで検出され、宮城県漁業協同組合は、今月20日から25日まで、県内すべての海域で生食用カキの出荷を見合わせました。
静岡市清水区の小学校では、先月、給食の調理員がノロウイルスに感染していたことがわかり、一時的に給食を中止しました。

相次ぐ餅つきの中止

相次ぐ餅つきの中止

影響は、年末年始にかけての催し物にも及んでいます。

全国的に相次いでいるのが餅つきの中止です。

千葉県木更津市にある木更津市郷土博物館「金のすず」。平成22年以降、毎年12月に、市の指定文化財となっている移設された古民家の前で餅つきを行い、お年寄りから子どもまで150人前後が参加していました。
ところが、ことしは、ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者が全国的に増える中、保健所などに相談した結果、「餅つきが原因で感染が広がるおそれもある」と判断。初めて中止することにしました。
博物館の入り口には「餅つきはノロウイルスの感染を予防するため中止にしました」と書かれた紙も貼られました。
木更津市郷土博物館の半澤隆副館長は「地域の人からは『残念だ』という声が寄せられていますが、ノロウイルスを予防するための苦渋の決断でした。来年はぜひ餅つきをできるようにしたい」と話していました。

また、山梨県教育委員会は、活性化事業の一環として、来月14日に甲府市の朝日通り商店街で大学生などと一緒に行う予定だった餅つき大会の中止を決めました。
山梨県教育委員会は「衛生面を考えて、やむをえず中止を決めた。学生たちも楽しみにしていたので残念だ」と話しています。

さらに、岡山市内の幼稚園に取材したところ、複数の園が、ノロウイルスの流行を理由に餅つきの中止を決めていました。

餅つき開催も“食べない”

餅つき開催も“食べない”

餅つきは行っても、ついた餅を食べないようにしたケースもあります。

甲府市の武田神社は、今月27日に鏡餅を作るための餅つきを行いますが、参拝者につきたての餅をふるまうのは取りやめることにしたということです。

餅つきが食中毒の原因とされたケースも

実際、餅つきの餅は、たびたび、ノロウイルスによる集団食中毒の原因とされています。
このうち、山梨県では、平成24年12月、甲府市の幼稚園でノロウイルスによる集団食中毒が発生し、県は、餅つき大会で出された餅が原因だったと断定しています。

手洗いなど対策の徹底を

餅つきなど、食品を扱う際の注意点について、山梨県福祉保健部衛生薬務課の渡邊正則副主査は「調理を担当する人の体調管理のほか、手洗いやマスク、手袋の着用を徹底してほしい。餅つきには、子どもたちも参加することがあるが、できるだけ大人が調理し、仮に子どもが関わる場合でも、自分が食べる分だけを扱うようにしてほしい」と話しています。

年末年始の催しとして、餅つきを楽しみにしていた人も多いと思いますが、ことしについては、ノロウイルスへの警戒をいつも以上に強める必要がありそうです。

投稿者:かぶん |  投稿時間:20:31  | カテゴリ:科学のニュース
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