2017年01月31日 (火)

米入国禁止 国際天文学連合が懸念表明する声明

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アメリカのトランプ大統領が中東やアフリカの7か国の人の入国を大統領令で一時的に禁止したことに対し、世界の天文学者でつくる国際天文学連合は「科学者の移動を制限することは、科学の発展に悪影響を与えるおそれがある」と懸念を表明する声明をホームページ上で発表しました。

声明の中で、国際天文学連合は、世界79の国や地域にいる会員のうち、アメリカが一時的に入国を禁止した7つの国には47人の会員がいるとしています。

そして、おととし、アメリカのハワイでは、7つの国の会員も参加して大規模な会合が開かれたことを紹介しています。

そのうえで、「科学者の移動を制限することは、国際協力を妨げ、科学の発展に悪影響を与えるおそれがある」として、アメリカ政府に対し、今回の新たな規制を改めるよう求めています。

さらに、声明では、「科学の発展は、すべての人類に利益を与えるものだ。科学の国際会議は、アメリカを含め、さまざまな国で開かれることを望み、そうした国際会議には、どの国の科学者も参加できるようにしなければならない」と訴えています。

国際天文学連合の複数の委員会で委員を務める国立天文台の渡部潤一副台長は「科学の分野は、研究成果が国際的に共有され、議論も国際的に行われることが重要で、研究者の行き来が制限されることは、科学の発展にも影響が出かねない」と指摘しています。

渡部副台長によりますと、今回、一時的に入国が禁止された7か国の研究者の中には、重要な役割を果たしている研究者もいて、このうち、アフリカのスーダンで地元の大学がアメリカの研究機関とともに進めている隕石(いんせき)の研究には、世界的な注目が集まっているということです。

また、渡部副台長は「イランやイラクなどのイスラム圏も、歴史的に天文学の研究が盛んで重要な役割を果たしている」と話しています。

そのうえで、渡部副台長は「学問は、政治とは切り離して進められることが重要で、影響が出ないよう注視していきたい」と話しています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:19:16  | カテゴリ:科学のニュース
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