2017年02月23日 (木)

柏崎刈羽原発の耐震不足の説明 規制委「原因分析不十分」

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新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所で、建物の耐震不足に関して誤った説明をしていた問題をめぐり、東京電力は原子力規制委員会の会合で「自分たちの論理で説明することに終始し、大きな反省だ」と述べました。これに対し、規制委員会側は原因の分析が不十分だとして、さらなる説明を求めました。

柏崎刈羽原発6号機と7号機の再稼働の前提となる審査で、東京電力は、緊急時の対応拠点となる免震重要棟の耐震不足に関して誤った説明をしていたと明らかにし、この建物を対応拠点として使わない方針を示しています。

23日の原子力規制委員会の会合で、東京電力の担当者は、3年前に得られていた想定されるすべての地震の揺れに耐えられないという結果になった試算について、「当時の責任者が信頼性に劣ると判断し、社内でも示してこなかった」と経緯を説明するとともに、「免震重要棟を有効に活用したい思いが社内で強かった」とも述べました。そのうえで、「自分たちの論理での説明に終始することが度重なったと認めざるをえず、大きな反省事項だ」と述べました。

これに対し、規制委員会側からは対策を立てるにしても原因分析が不十分だという指摘が出され、引き続き、説明を求めることになりました。規制委員会は近く、東京電力の廣瀬直己社長からもこの問題を含め組織体制についての考えを聞くことにしています。

一方、東京電力は、柏崎刈羽原子力発電所が立地する新潟県の2つの自治体を訪れ、一連の経緯を説明するとともに謝罪しました。

自治体を訪れたのは東京電力新潟本社の木村公一代表らで、このうち、柏崎市役所では桜井市長と面会しました。冒頭、「お騒がせしてしまい、申し訳ありませんでした」と謝罪するとともに一連の経緯を説明し、再発防止と組織の体質の改善に努める姿勢を示しました。

これに対し、桜井市長は「非常に遺憾で、真相の究明と組織づくりに力を尽くしてほしい」と応えていました。面会後、桜井市長は、今回の事態を受けて「不安が大きくなったというのが現状で、再稼働の議論はより一層厳しくなると思っている。極端に言えば、再稼働の意義を認めないという可能性もある」と厳しく指摘しました。

このあと東京電力は、刈羽村役場で品田村長に、同様に謝罪と説明を行い、品田村長は「着実に対応ができるよう最良の取り組みをしてほしい」と話していました。

面会後、東京電力新潟本社の木村代表は「痛恨の極みという思いだ。抜本的部分を是正しないかぎり、信頼を得る近道はない。一人一人に、体質の是正を進めていることの説明をしていくしかない」と話していました。

投稿者:かぶん |  投稿時間:18:34  | カテゴリ:科学のニュース
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