2017年03月27日 (月)

福島第一原発1号機 映像で「燃料デブリ」確認されず

K10010926721_1703272002_1703272049_02_01.jpg

ロボットによる調査が行われた東京電力福島第一原子力発電所1号機の内部の映像が公開されましたが、溶けた核燃料と構造物が混じった燃料デブリは確認されておらず、東京電力は今後、内部で見られた堆積物を採取するなどして分析を進めることにしています。

福島第一原発1号機では原子炉から溶け落ちた核燃料が構造物と混じった「燃料デブリ」となり、格納容器の床に広がっていると見られ、東京電力は、今月18日から5日間行われたロボットによる調査の映像を27日新たに公開しました。

デブリがあると見て重点的に調査が行われた場所の映像には、格納容器の床からおよそ1メートルの高さの配管の上に、事故の前にはなかった落下物や堆積物があるように見えますが、こうした構造物などのため、カメラを格納容器の床まで下ろすことができず、燃料デブリと言えるものは確認されていないとしています。

放射線量は、水中の10か所で床からの高さを変えて測定した結果、デブリがあると見ている場所で、ほかの場所よりも高い傾向が見られたとしています。

国と東京電力は、ことし夏ごろをめどにデブリの取り出し方針を決めるとしていますが、今回得られたデータは限定的で、今後、内部で見られた堆積物を採取するなどして分析を進めることにしています。

東京電力廃炉推進カンパニーの増田尚宏代表は「高い放射線と限られた時間の中で思うように作業が進められなかったこともあり、格納容器の内部を調査する難しさに直面した。デブリ取り出しという目標に向け、得られたデータの分析を進めたい」と述べました。

専門家「工法決定には情報乏しい」

福島第一原発1号機の格納容器内部でこれまでに行われた調査について、廃炉作業の技術的なアドバイスを行っている東京大学大学院の淺間一教授は「燃料デブリがどこにどれだけ存在しているのか、また、その組成を知ることは、取り出しに向けて非常に重要だが、今回の調査の情報量は乏しく、取り出しの工法を決定する判断材料が得られたとは言いがたい。ロボットによる調査で初めてわかったこともあるが、限界もあり、ロボットありきではなく、画像解析などの技術の応用も模索する必要があるのではないか」と指摘しています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:20:51  | カテゴリ:科学のニュース
コメント(0) | トラックバック (0)


トラックバック

■この記事へのトラックバック一覧

※トラックバックはありません

コメント(0)

※コメントはありません

コメントの投稿

ページの一番上へ▲