2016年03月22日 (火)

人気作家 約1000人 肉声の録音テープ見つかる

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星新一さんや藤沢周平さんなど、昭和から平成にかけての人気作家およそ1000人がみずからの作品を肉声で紹介した録音テープが大手出版社に残されていたことが分かり、作品を読み解くうえで貴重な資料になると注目されています。

見つかったのは、大手出版社の新潮社が昭和50年からおよそ30年間続けていた電話で作家の肉声を聞くことができるサービスのために収録されたテープです。テープには当時の人気作家たち、およそ1000人がそれぞれみずからの作品について語った3分程度の肉声が録音されていて、サービスの終了とともに、そのまま社内で眠ったままになっていたということです。
録音した作家は井上靖さんや、遠藤周作さんなど文壇の重鎮から一世をふうびした作家まで名だたる顔ぶれとなっています。
このうち、SF作家でショート・ショートの神様と呼ばれた星新一さんは「アポロ宇宙船が月に着陸して以来、宇宙ものがしらけてしまった。未来ものも手あかにまみれて新鮮な驚きがなくなった」などとぼやきながらも「まだまだ書きたいものがある」と創作への意欲を語っています。
また、テレビやラジオにほとんど出演しなかった時代小説の大家、藤沢周平さんは「用心棒日月抄」について、「忠臣蔵は多くの人が書いているテーマだが、当事者ではない外部の立場から見た忠臣蔵を書きたかった」と、ぼくとつとした調子で語っています。
新潮社はこれらの録音を著作権者の許可を得たうえで来月1日から順次、ウェブサイトで公開していくことにしています。

専門家「作品読み解く新たな材料も」

日本の近現代文学を専門に研究している二松學舎大学の山口直孝教授は「作家が作品だけでなく、ラジオなどのメディアで語るようになってからの記録はまだ収集や研究が始まったばかりだ。作家自身の肉声として貴重なだけでなく、作品を読み解く新たな材料が含まれているかもしれず、興味深い資料だ」と話しています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:15:07  | カテゴリ:文化のニュース
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