2016年04月20日 (水)

井山六冠 囲碁で史上初の「七冠」達成

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囲碁の七大タイトルのうち6つのタイトルを保持していた井山裕太六冠(26)が、20日、東京で行われた対局に勝って「十段」のタイトルを獲得し、囲碁では史上初めてとなる七冠を達成しました。

井山裕太六冠は現在、棋聖や名人、本因坊など、囲碁の七大タイトルのうち「十段」以外の6つを保持し、史上初めて七冠を達成するのかどうか大きな注目を集めていました。
ただ1つ残った「十段」のタイトルをかけた十段戦五番勝負の第4局が20日、東京・千代田区の日本棋院で行われ、井山さんは、タイトル保持者で若手のホープとの呼び声も高い伊田篤史十段(22)に挑みました。
午前10時から始まった対局は、序盤、激しい競り合いとなりましたが、攻防を制した井山さんがその後は一貫して優位に進める展開となりました。
そして、午後5時21分、163手までで、伊田さんが投了を告げ、黒番の井山さんが中押し勝ちしました。
これで井山さんが3勝1敗で十段のタイトルを獲得し、七大タイトルすべてを独占する前人未到の七冠を成し遂げました。
七大タイトルの独占は将棋では20年前に羽生善治さんが初めて達成していますが、囲碁では井山さんが初めてで、歴史的な快挙です。
七冠を達成した井山さんは、対局のあと、「前回の対局で伊田十段の強さを感じていて、今回も大変な1局になると思っていましたが、自分の力を出しきることができました。周囲の人たちがずっと七冠を期待してくれていたので達成できてうれしいです。これから先少しでもレベルアップしていきたいです」と話していました。

小学生時代からの恩師「誇りに思う」

囲碁で史上初めての七冠を達成した井山裕太六冠が、小学生の時に弟子入りした長年の師匠は、「井山さんを弟子にもったことを誇りに思います」と喜びを語りました。
東大阪市出身の井山裕太六冠が小学1年生の時に弟子入りした石井邦生九段は、井山さんが所属する大阪・北区の日本棋院関西総本部で、インターネットの中継を通して対局を見守りました。そして投了が告げられて、井山さんが囲碁で史上初めてとなる七冠を達成すると、ほっとした表情を浮かべていました。
石井九段は、「きょうも難しい対局でしたが、七冠というすばらしい偉業を達成した井山さんを弟子にもったことを誇りに思います。『おめでとう』と声を掛けてあげたいです。これからは世界一を目指して、しっかりと囲碁の道を歩んでいってほしいです」と話していました。

地元ファンからは喜びの声

東大阪市出身の井山裕太六冠(26)が囲碁では史上初めての七冠を達成したことを受けて、地元・大阪の囲碁サロンで対局の様子を見守っていた大勢のファンからは喜びの声が上がりました。
井山さんが所属する日本棋院関西総本部は午後3時から大阪・梅田の囲碁サロンで、プロ棋士の解説を交えながらインターネット中継で対局の棋譜を公開する場を設けました。
会場には、地元棋士の勝利の瞬間を見届けようと100人余りが詰めかけ、息を呑みながら一手一手を見守りました。
そして、井山さんが勝ち前人未到の七冠を達成した瞬間、会場は割れんばかりの拍手と歓声に包まれました。
最前列で対局を見守っていた女性は「孫のことのように思えて本当にうれしいです。七冠はすごいことで、これからも頑張ってほしい」と話していました。また、七冠達成を伝える手作りの新聞を用意してきた東大阪市の70代の男性は、会場の人たちに記念の新聞を配りながら、「すばらしい瞬間に立ち合わせてもらうことができました。うれしくて涙が浮かびます」と話していました。

出身中学校の恩師「本当にうれしい」

井山裕太六冠が、囲碁では史上初めての七冠を達成したことについて、母校の東大阪市立孔舎衙中学校で3年生の時、担任をしていた飛田知江美教諭は「中学生の頃からプロとして活躍し、対局のため早退しなければならない時は丁寧にあいさつをしていく礼儀正しい生徒でした。タイトルを取ることを夢にしていたので本当にうれしいです。日本だけでなく世界でも活躍するよう、これからも頑張ってほしい」と話していました。

投稿者:かぶん |  投稿時間:17:24  | カテゴリ:文化のニュース
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