2016年05月16日 (月)

蜷川幸雄さん告別式 別れを惜しむ

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世界的な演出家で、今月12日に亡くなった蜷川幸雄さんの告別式が東京都内で営まれ、親交の深かった俳優や舞台関係者らが別れを惜しみました。

演出家の蜷川幸雄さんは、古典から現代劇まで幅広い舞台を手がけ、独自の解釈と斬新な演出で世界的に活躍しました。今月12日、肺炎による多臓器不全のため80歳で亡くなりました。
16日は告別式が東京・港区の青山葬儀所で営まれ、蜷川さんを慕う俳優や生前親しかった舞台関係者などおよそ1300人が訪れました。告別式では、蜷川さんにゆかりの深い俳優が弔辞を述べました。このうち、数多くの蜷川さんの舞台で主演を務めてきた俳優の大竹しのぶさんは「蜷川さんに出会えた喜びと感謝のことばしか浮かんできません。あなたの魂の叫びは世界中の観客の心の中に、そして私たちの中に永遠に残っていきます」と述べました。
また、15歳のときに蜷川さんに見いだされ、数々の舞台に出演してきた俳優の藤原竜也さんは「もっと一緒にいたかったし仕事がしたかったです。蜷川さん、あなたは僕を生みました。最高の演劇人生をありがとうございました」と涙ながらに述べました。
式の最後に長女で写真家の蜷川実花さんが「父親の書斎には台本が置かれていて、それらを目にするとまだまだやりたかっただろうなと残念でなりません。もう新作を見ることはできませんが、残された私たちが父のマグマのような熱を引き継いでひたすら前を向いて走っていこうと思います」とあいさつしました。
蜷川さんのひつぎを乗せた車が出発すると、参列した人たちは拍手をしたり手を合わせたりしながら見送り、最後の別れを惜しんでいました。

藤原竜也さん「蜷川さんは僕のすべて」

K10010522791_1605161627_1605161628_01_03.jpgのサムネイル画像蜷川幸雄さんの告別式に参列した俳優の藤原竜也さんは、「まだ気持ちの整理がつきません。蜷川さんがいなければ僕の存在はありません。蜷川さんは僕のすべてです。ただただ感謝したいです。罵声を浴びせられたことしかありませんが、本気で怒ってくれる人がいなくなってとてもさみしいです」と蜷川さんの死を悼みました。
また、蜷川さんが亡くなった前日に病室を訪れたことに触れ、「幸運にも会うことができましたが、とても難しい状況でした。最期まで必死になって戦い抜いたんだと思います。自分も何ができるのかを考え、蜷川さんから教えてもらったことをしっかりと受け継いで、これからもお客さんに届けていきたいです」と話しました。

ファンも多数参列

告別式には一般のファンも多く参列しました。
千葉県から訪れた50代の女性は「蜷川さんの舞台を見て人生が180度変わりました。この年になってから大学に通い始め、シェークスピアについて学び始めたのも蜷川さんのおかげです。もう舞台が見られないかと思うとさみしい気持ちでいっぱいです」と話しました。
また、福島県から訪れたという70代の男性は「80年代から蜷川さんの舞台をずっと見続けてきました。福島から東京に出てきてシェークスピアの作品を見るのを毎回、楽しみにしていました。エネルギーあふれる舞台にいつも元気をもらいました。本当に感謝しています」と話していました。
東京都内の30代の女性は「どの作品も、最初から最後までわくわくする気持ちを持ち続けながら夢中になって見ていました。楽しい時間をありがとうございます、と心から伝えたいです」と話していました。

投稿者:かぶん |  投稿時間:16:20  | カテゴリ:文化のニュース
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