2016年05月22日 (日)

カンヌ映画祭 深田晃司監督「淵に立つ」などが受賞

K10010530451_1605220612_1605220615_01_03.jpg

フランスで開かれている、世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭で、深田晃司監督の作品「淵に立つ」が、斬新な映画に贈られる「ある視点」部門の審査員賞に選ばれました。スタジオジブリが製作した「レッドタートル ある島の物語」も同じ部門で特別賞を受賞しました。

ことしで69回目となるカンヌ映画祭では、斬新な映画を集めた「ある視点」部門に、日本の監督や映画会社が製作するなどした3つの作品がノミネートされ、21日、受賞作品が発表されました。
このうち、審査員賞には深田晃司監督の「淵に立つ」が選ばれ、大きな拍手のなかステージに上がった深田監督は「これまで多くの人に支えられてきました。スタッフやキャストの方々にお礼を申し上げたい」と述べ、喜びを語りました。
「淵に立つ」は、人気俳優の浅野忠信さんが演じる元服役囚の男性と、金属加工業を営むある夫婦との共同生活を描いた作品で、夫婦とは何なのかを問う内容となっています。
深田監督は東京都出身の36歳で、作品がカンヌ映画祭の賞に選ばれるのは初めてで、報道陣の取材に対し「スタッフと俳優の総力で作った映画の力が認められたことが何よりもうれしい」と話しました。
また、同じ「ある視点」部門の特別賞には、スタジオジブリがフランスの会社と共同で製作し、オランダ人が監督を務めた「レッドタートル ある島の物語」が選ばれました。
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは「映画が完成するまでの10年間は長かったですが、本当にうれしい。この受賞をきっかけに、フランス、日本、そして世界中で一人でも多くの人に見てもらいたい」とコメントしています。

深田監督 10年前から構想し映画化実現

審査員賞を受賞した「淵に立つ」は、深田晃司監督の5本目の長編作品になります。
下町で金属加工業を営む夫婦の前に1人の男が現れたのをきっかけに、平和だった夫婦の日常が崩壊していくさまを描いた作品です。主演の浅野忠信さんが夫婦と奇妙な共同生活を送る男を演じていて、静かな中にも狂気を感じさせる独特の演技で、夫婦とは何か、愛とは何かを問う作品となっています。
深田監督は平成18年に映画監督としてデビューし、平成22年に「歓待」で東京国際映画祭の「日本映画・ある視点」部門の作品賞を受賞しました。また、平成25年には「ほとりの朔子」で、フランスのナント三大陸映画祭でグランプリと若い審査員が選ぶ賞を同時に受賞するなど、話題作を次々と発表して、次の世代を担う若手の映画監督として期待されています。
今回受賞した「淵に立つ」は、深田監督が10年前から構想し、ようやく映画化が実現した作品だということです。

投稿者:かぶん |  投稿時間:05:40  | カテゴリ:文化のニュース
コメント(0) | トラックバック (0)


トラックバック

■この記事へのトラックバック一覧

※トラックバックはありません

コメント(0)

※コメントはありません

コメントの投稿

ページの一番上へ▲