2016年06月30日 (木)

黒木瞳さん 初監督映画に込めた思い

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女優の黒木瞳さんが、初めて映画監督に挑みました。映画のタイトルは『嫌な女』。原作の小説に惚れ込んで、映画化を実現させたという黒木さんに作品に込めた熱い思い、伝えたいメッセージをうかがいました。

初めて映画監督に挑戦

去年8月1か月かけて撮影された映画『嫌な女』。初めての監督業は作品全体を設計するという、女優とは全く違う仕事だったといいます。

「たぶん全部私が出てるんですよね。メッセージだったりとか、彼女たちのお芝居にしても、全部こうだ、ああだこうだっていうようなことを申し上げたので、たぶん、私が、自分自身が、さらけ出されていると思います。そういった意味では、すっごく、逆に恥ずかしいですね」(黒木さん)

映画は2人の女性が主人公です。一流大学を卒業し、弁護士となった石田徹子。非常にまじめな性格ですが、人の気持ちを察するのが苦手で、常に孤独を感じています。ある日、徹子に弁護の依頼に来たのが、いとこの小谷夏子。男をだます天才ですが結婚詐欺をしようとして男性と金銭トラブルになり、徹子を頼ってきました。徹子は夏子が起こすトラブルに、次々と巻き込まれていきます。夏子が起こす問題の、後始末をさせられる徹子ですが、年齢を重ねていくなかで、徹子は、夏子に対して、時に反発し、ときに惹かれながら、少しずつ成長していきます。

「徹子と夏子って、二人の女性、全然タイプの違う2人の女性が、こう、時々会って、年を取っていきますよね.そういったいろんなことがあって、その人生、という、ひとくくりのお話なんですけども」(黒木さん)

原作にほれ込みみずから映画化へ

原作は、桂望実さんの小説です。黒木さんは、みずから出版社に手紙を書き、映画化の権利を手に入れました。

「いちばん感じたのは、人と人との絆、命。読後感がさわやかだったので、映画になったらおもしろいだろうなあって。その時点では、徹子か夏子かどっちかをやりたいなくらいには思ってたんですけど」「なんだいちばん私が分かってるこの世界観っていうところに、たどり着いたと申しますか」(黒木さん)

登場人物は欠点のあるひとばかり

登場人物はどこか欠点がある人ばかり。そんな人たちが、自分と向き合い、変わっていく様子を、黒木さんは特にこだわって描いたと言います。

「作品の中では、こんなすてきなイケメンとイケ女子しかいないんですけども、本当にかっこいい男とかかっこいい女とかは出てきません」(黒木さん)

他人に共感できなかった徹子ですが、夏子につきあって行った病院で、転機を迎えます。余命僅かな入院患者に、別れた妻への遺言づくりを依頼されたことがきっかけとなり、少しずつ変わり始めました。

「あれっ?ていう、その人の人生に、ふっと共感してしまった徹子がいたっていう。そこがまず大きな大きなポイントですね、変わっていくところの」
「ふっと徹子を見たら、あら泣いていた。自分でも、泣こうと思って泣いたんじゃない、共感しようと思って共感したんじゃない、徹子って共感する力が乏しい人だから。知らない間に涙が出ていた、みたいな徹子が理想だったんです。私も、もらい泣きしました、モニターの前で」(黒木さん)

すべての女性に届けたい

黒木さんが、映画を通してメッセージを届けたい人たちは、すべての女性たちです。
「自分だけが知る自分の嫌な部分。完璧な人はいないので、嫌な部分がない人なんてないと思うので、誰にでも何か、そういった欠けてる部分っていうのがあると思うので。悩むときはいっぱい悩んで、迷うときはいっぱい迷って、はい、歩いていく。歩いていく、勇気、自信を持つみたいな、エールが送れたらいいですね」(黒木さん)

投稿者:かぶん |  投稿時間:17:20  | カテゴリ:文化のニュース
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