2016年07月12日 (火)

「象眼」施された古墳時代の工具発見

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宮崎県えびの市の古墳時代の墓から出土した鉄製の工具に、「象眼」という技法で文様が描かれていることが確認されました。象眼が施された古墳時代の工具が見つかったのは初めてで、専門家は「鉄製品を生産する集団を統括した人物の墓ではないか」と指摘しています。

象眼が施された工具は、宮崎県えびの市の「島内地下式横穴墓群」にある1500年前の古墳時代の墓から見つかりました。この墓からは刀などの大量の副葬品が出土しましたが、鉄を加工する際に使う「鉄鉗」と呼ばれる工具とノミのような工具の2つが含まれていることが分かり、奈良市の元興寺文化財研究所などがX線を使って詳しく調べました。

その結果、2つの工具の表面には、溝を刻んで銀を埋め込む「象眼」という技法で2本の波のような文様が施されていることが分かりました。また、鉄鉗には太陽のような文様も描かれていました。象眼による装飾は古墳時代の刀などでは多く確認されていますが、この時代の工具で見つかったのは初めてだということです。

調査に参加した鹿児島大学総合研究博物館の橋本達也准教授は「埋葬者を象徴する副葬品として特別に作られたとみられる。こうした工具を使って鉄製品を生産していた集団を統括した人物の墓ではないか」と指摘しています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:22:20  | カテゴリ:文化のニュース
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