2016年07月15日 (金)

歌手 鈴木雅之さん 還暦で新作に込めた思い

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シャネルズ、ラッツ&スターのリーダー、鈴木雅之さん。ことしソロデビュー30周年を迎えました。9月に60歳になるのに合わせて今月発売された新しいアルバムのテーマが「還暦ソウル」。どんなアルバムなのか。年齢を重ねてこそ歌いたいという鈴木さんに、新作に込めた思いを聞きました。

ドルチェ

大の甘党という鈴木さん。新作のタイトルは、イタリア語でデザートを意味する『ドルチェ』です。

「『ラブソングという名のデザートを召し上がれ』っていう思いが、まず1個。パティシエになったような気分で、いろんなラブソングの世界を、自分色にレシピを調合しながら、それぞれのアーティスト、シンガー・ソングライターの作品を、歌い上げたようなところはあります」(鈴木さん)

新作には、そうそうたるミュージシャンが名を連ねています。

“君をいつも見ていた君だけを見ていた古い映画(シネマ)みたいに”

“でも君の笑顔が僕の勇気を…”

『リバイバル』というソウルフルな楽曲を提供したのは、30年を超えるつきあいの盟友、久保田利伸さんです。

“薄れていくよ” “時間を戻してまた私たちの…”

叙情的なバラード、『明日をください』を提供したのはアンジェラ・アキさんです。

「還暦ソウルという意味合いの中には、もちろんR&Bスタイルのものもあれば、JーPOPスタイルのものもあり、またはちょっとアコースティック・サウンドだったり.それぞれのオール・ジャンルを、ボーカリスト鈴木雅之としてラブソングに仕上げると、それをすべて『還暦ソウル』と呼ばれるラブソングに変換するんだと。それは全然30代のほうが、ね、まだまだいきはいいわけですけど、そのぶん、なんて言うんですかね、音楽に対するスキルとか、いろいろなものを自分の中に見い出すこともできて。だから今がいちばん、自分の中では、歌を届けることができる自信がある」(鈴木さん)

忘れられない“師匠”との別れ

どんな経験が歌には役立ってるのかたずねると、鈴木さんは次のように答えてくれました。「ラブソングは、出会いと別れのドラマを、5分間のショート・ラブ・ストーリーにしているという。例えば恋愛的なものの別れはもちろんですけども、やっぱり40代50代って重ねていくと、やっぱり死という、究極の別れっていうのはやっぱり死別ということだと思うんですね」(鈴木さん)

鈴木さんが忘れられない別れがあります。デビュー前から応援してくれて、師匠と仰いできた大滝詠一さんが2年半前、病で急死したのです。大滝さんの名曲『夢で逢えたら』。

“夢でもし逢えたら素敵なことねあなたに逢えるまで眠り続けたい”

鈴木さんがステージで歌い続けてきた歌のひとつです。夢の中で再会したいと歌う切なさが、大滝さんとの別れの後、深まったと感じていると言います。

「出会いよりもやっぱり、別れを経験することによって、その痛みみたいなものが自分の中で乗り越えることによって前に進める。これはとても大切なことだなあというふうに思って」(鈴木さん)

新しいアルバムにも、大滝詠一さんをイメージした新曲が収録されています。『エンドレス・ジャーニー』という曲です。
かつて大滝さんと共演したミュージシャンたちが参加しました。

“雲に乗り 風に乗り” “エンドレス・ジャーニー 旅は終わらない”

音楽を追求し続けた大滝さんの人生を、旅に重ね合わせるかのような歌です。

「音楽って、どんなこと、どんなものよりも、精神的なよりどころになってくれるような力は絶対にあると信じてるんですね/時に甘い、時にほろ苦いような、そんなラブソングを、みんながこう共有してもらえたらうれしい」(鈴木さん)

このほかにも松任谷由実さんや谷村新司さんなど数多くのアーティストが集まってできた13曲。バラエティに富んだ曲を歌いあげた鈴木さんの熱意が伝わってきました。

投稿者:かぶん |  投稿時間:11:42  | カテゴリ:文化のニュース
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