2016年09月21日 (水)

中村勘九郎さん 真田十勇士への思い

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いま上演中の舞台『真田十勇士』。主演は、歌舞伎俳優、六代目中村勘九郎さんです。22日から上映が始まる映画『真田十勇士』の主演も、同じ勘九郎さんです。舞台と映画を同じ時期に公開する勘九郎さんに、その思いを聞きました。

真田幸村が腰抜け!?

映画版『真田十勇士』。徳川方と豊臣方の最終決戦、大坂の陣を、華やかな映像とアクションで描きます。
中村勘九郎さんが演じる主人公の猿飛佐助のスタントシーンが、見せ場のひとつ。さらに、真田幸村が、実は外見だけがとりえの気弱な男だったという、大胆な設定にも注目です。
猿飛佐助が、幸村を操り、名将へと仕立てていきます。

Q「今回の『真田十勇士』、設定がほんとにおもしろいですね」

勘九郎さん
「知謀知略に長けたあの真田昌幸の子、真田幸村、でいくのかなと思ったら、顔がいいだけの腰抜けで。本を読んだときは、おったまげました。」「ほんとにやっぱり、あっと驚かせなければいけない。驚きと興奮と、笑顔を、提供しなければ」。

舞台は生の迫力で勝負

現在公演中の舞台版『真田十勇士』も、主演は同じく中村勘九郎さん。監督も出演者の多くも映画と同じですが、アクションシーンの生の迫力で勝負します。

勘九郎さん
「全く違う作品をやっているようで、同じなものを作っているっていう、なんか不思議な感覚でした」「映画『真田十勇士』は、いま使える映像技術を駆使して。舞台は肉体の芸術なので、大坂冬の陣、夏の陣、トータル30分ぐらいアクションシーンなんですけれども、やり続ける、生のパワーっていうのをお見せできるので。とりあえず動くということです」

Q「どれぐらい動いているんですか?」

勘九郎さん
「いやもう相当です。気が遠くなるぐらい。この裏から出て来て、奥行きを走って、回り舞台に乗って回って、そこでも戦って、上手の花道入ったと思ったら、この裏をずーっと走って回って、今度また奥から出てくる」「やっぱり、楽しんで帰ってもらいたいんで、疲れた疲れたなんて言ってられないですからね」。

亡き父の歌舞伎の精神を

歌舞伎の枠を超えた活動のお手本となっているのが、亡き父、中村勘三郎さんです。次々と新作に取り組んだり、現代劇の脚本家を起用したりしてきました。
既存の考えにとらわれず、新しい流行も取り入れ、人々を楽しませる。そんな歌舞伎の精神を貫きたいと、勘九郎さんは考えています。

勘九郎さん
「今では歌舞伎は高尚なものというイメージがついてしまったんですけれども。もともとは、ほんとに民衆というか庶民の演劇なので。唯一の娯楽が相撲と歌舞伎だったわけで。来て下さったお客様に少しでも笑顔にして返す。少しでも世の中、おもしろく、ハッピーになればいいなという願いを込めながら、やっております」。

映画と舞台、テーマや爽快感は共通ですが、いわゆる「遊び」の見せ方が映画と舞台は違うので、見比べてみるとおもしろいと思います。
映画を見たあとに舞台を見たら、「スクリーンの登場人物が目の前で演じている」、そんな不思議な感覚も味わえるのではないでしょうか。

投稿者:かぶん |  投稿時間:11:28  | カテゴリ:文化のニュース
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