2016年10月24日 (月)

真田信繁の書状の原本 約100年ぶり発見

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ことしのNHKの大河ドラマ「真田丸」の主人公になっている武将の真田信繁が、自身の老いた姿など記した書状の原本が、およそ100年ぶりに見つかりました。

真田幸村の名前で知られる信繁は大坂の陣で徳川勢と果敢に闘って敗れた武将で、NHKの大河ドラマ「真田丸」では俳優の堺雅人さんが演じています。

書状は三重県に住む男性が古書店で購入し、信繁に関する古文書に詳しい慶應義塾大学の非常勤講師、丸島和洋さんが24日に鑑定を行って、筆跡や花押、それに紙の質などから信繁の直筆と判断しました。丸島さんによりますと、書状は義理の兄の小山田茂誠に宛てられ、書かれた時期は特定できませんが、故郷に住む人たちに会いたいという内容が記されています。また、「去年から急に老け込んでことのほか病気がちになり、歯も抜けてしまい、ひげも黒いところがなくなってしまいました」と自身の老いた姿を嘆く様子もつづられています。この書状は、写本が東京大学史料編纂所に残されていて、原本は大正3年(1914年)に所在が確認されていますが、その後、行方がわからなくなっていました。

丸島さんは「写本ではわからない信繁の力強い筆遣いなどから、当時の信繁の生活の様子を知ることができる。病気がちと書いているが、字は弱っている人の字には見えない」と話しています。

大阪城に入る際のシーンのヒントに

今回の書状について、鑑定に当たった丸島さんは、記された内容や花押の形などから、信繁が関ヶ原の戦いのあと14年にわたって幽閉されていた今の和歌山県の九度山にいた時期に書かれたと見ています。

今月16日の大河ドラマ「真田丸」では、信繁が九度山を脱出して大坂城に入る際に、年老いた姿に変装するシーンが放送されています。このシーンは、写本として伝わってきたこの書状の内容にヒントを得て作られました。丸島さんは以前、この書状を著書の中で紹介していて、このシーンが放送された日に出版社から「原本が見つかったという情報がある」という連絡が寄せられたということです。

丸島さんは「書状には、このまま九度山で一生を終えるのではないか、それだけは嫌だという気持ちがにじみ出ている。信繁が変装しているシーンが放送されたときに原本が発見されたという連絡を受け、とても縁を感じています」と話しています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:19:33  | カテゴリ:文化のニュース
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