2016年10月27日 (木)

ギタリスト村治佳織さん 復帰作に込めた思いは

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ギタリストの村治佳織さんは、10代でデビューして、世界を舞台に活躍してきました。CMやテレビにも数多く出演してきたトップアーティストですが、3年前、舌に腫瘍が見つかって手術を受け、活動休止が続いていました。そして、26日、5年ぶりとなる新作のアルバムが発表されました。今回は、みずから作曲した曲も初めて収録しました。日本の童謡も取り上げるなど、これまでとは全く違う内容が注目を集めています。新作に込めた思いなどを聞きました。

村治さんは、長期休養から復帰した今の心境について、「本当にありがたくて。3年前の活動休止を決めた頃は、先のことはもう一切どうなるのかって、わからなかったんですよね。それが今、着実に時を重ねて、戻れているっていう、ありがたい以外のなにものでもないですね」と話しました。

なぜ日本の曲を

最新作には、『さくら』や『かごめかごめ』など、日本の童謡や唱歌、7曲が収録されています。村治さんにとって、初めてのことです。日本の曲を復帰第1作のアルバムに入れた意味合いについては、「いろいろな意味で原点に戻るっていう気持ちを持ちたいなあって。原点に戻ると言っても、全く同じ場所ではなくて。もう前の自分とは違う部分もあるし、でも変わらない部分もあるし。そんないろいろな意味を込めて、日本で生まれた曲を、今弾こうっていうふうに思いました」と語りました。

病気の告知 当時の心境は

2歳の頃からギターに触れて、天才少女と呼ばれてきた村治さん。1993年、15歳でプロデビューし、数々の賞を受賞しました。イギリスの老舗レーベルと契約するなど、国内外で活躍してきました。そんな村治さんが、腫瘍ができていると医師に告げられたのは、3年前。手術を受けることになりました。
当時の心境について、村治さんは「お医者さんから告げられる前、もう自分でわかったんですよね。これはそうだなっていう。舌腫瘍っていう、舌なので自分でも見られますし、インターネットで見てみると、これはそうだなと思って、言葉はちょっとよくないんですけど、ああやばいっていうふうに思いました。これが試練かって思いましたね。そのときはもう、乗りこえるとか全く考えられなくて、試練ということしか」と振り返りました。

闘病とギター

演奏会の予定をすべてキャンセルして、闘病生活に入った村治さん。ギターに触らない状態から、少しずつ弾くようにしていったといいます。
村治さんは「まずはどんなに辛くても、今の状況を受け入れるっていうことで、受け入れないことには始まらないので。受け入れて、あとは家族だったり、周りのほうの優しさに甘えることですね。体を大事にしてくださいと言ってくれる、いろいろアドバイスしてくれることにも、甘えるということですね」と話しました。

自作の曲も収録 込めた思いは

新しいアルバムに取り組み始めることができたのは、ことしに入ってからでした。みずから作った曲も4曲、収録しました。その1つが『雨を見つける』という曲です。さまざまな経験を重ねた今の自分を、音楽を通して伝えたいと考えています。
村治さんは、「これだけのことが人生にも起こるんだなということを経験すると、聞いてくださる方が、いろいろ変わったんじゃないかとか、変わってないとか、いろいろ思ってくださると思うので、そこに委ねて。より聞いてくださる方と自分との相互関係が、深くなっていけばいいなあと思っていますね」と話していました。
村治さんは闘病中、無理をしないように気をつけていたそうで、『頑張らないことを頑張る』と話していたのが印象的でした。いま、全国でのコンサートやイベントの計画を立てているところで、ひとつひとつ、じっくり、ゆっくりと取り組んでいきたいということでした。
                                  

投稿者:かぶん |  投稿時間:16:38  | カテゴリ:文化のニュース
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