2016年12月06日 (火)

「君の名は。」興行収入 200億円突破

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若い男女の切ない恋を描いた映画「君の名は。」が、公開から3か月余りで興行収入200億円を突破しました。国内で上映された映画が200億円を超えたのは2年ぶり5本目で、日本の映画としては宮崎駿監督が手がけた「千と千尋の神隠し」に次いで2本目です。

「君の名は。」は、新海誠監督が手がけたアニメーション映画で、地方の町に住み東京に憧れる女子高校生と東京の男子高校生の体が入れ代わる物語です。2人が会えそうで会えない切ないストーリーや緻密に描き込まれた風景などが話題を呼び、ことし8月26日に公開されたあと、高い人気が続いています。

映画を配給する東宝によりますと、観客の数は5日までの102日間で1539万人に達し、興行収入が200億円を突破したということです。日本の映画が200億円を超えたのは、宮崎駿監督が手がけた「千と千尋の神隠し」に次いで2本目です。また国内で上映された映画としては5本目で、おととしの「アナと雪の女王」以来2年ぶりとなります。

新海監督「見てくれた人の数が感動的」

新海誠監督は「予想もしていませんでしたし、狙ってもいませんでした。最初は随分戸惑って、『何でこんなにたくさんの人が来てくれるんだろう』と思っていました。200億円よりも、見に来てくれた人の数のほうがすごい。感動的だなと思いました」と話しました。

そして、ヒットした理由はいくつもあるとしたうえで、「いちばん大きな理由は、物語が観客の心に響いたんだと思う」としています。新海監督はこの映画には、少年と少女が出会い恋をするいわゆる「ボーイミーツガール」と呼ばれるストーリーと、ある人の意識が別の人と入れ代わる部分の2つの側面があると指摘します。そのうえで、「ボーイミーツガールの物語はストレートで強いストーリーラインで、観客はここ数年、そういう物語を求めていたのではないか。また、もしも僕が女の子だったら、私が男の子だったらという想像は、小学生くらいのときに必ず一度は考える。そんな想像から始まって、この映画は最後には、『もしも災害が起きたあの街に私がいたら』というところまで連れていく。この物語そのものが、今の観客にリンクして、おもしろかった、感動したと言ってもらえるのかなと思っています」と述べました。

一方、次の作品の構想については、まだ白紙だとしながらも、「思春期なり人の成長の傍らにあるような作品を作りたいという気持ちがずっとある。まだ固まりきっていない感性が成長していくうえで少しだけ助けになるものがアニメーション映画だと思うので、若い人のための映画をこの先も作っていきたい」と話していました。

専門家「爆発的なヒットは衝撃的」

「君の名は。」の興行収入が200億円を超えたことについて、映画産業に詳しい城西国際大学の掛尾良夫客員教授は、「日本映画の中でも歴代上位にあたる大ヒットで、歴史的な快挙とも言える。スタジオジブリの宮崎駿監督のアニメは時間をかけて浸透したが、『君の名は。』は爆発的なヒットで、そういう意味でも非常に衝撃的だ」と述べました。

そのうえで、映画がヒットした要因について「新海監督が描いた世界が日本人の心の原風景にぴったり合ったというのが理由だと思います。また、最初はアニメが好きな固定ファンが見に行って、アニメをふだん見ない人に口コミで広がり、聖地巡礼などが話題になって、ふだん映画を見ていない多くの層の人が見に来た。特に若い人たちは、みんなの話題について行けるようにという意識が強く、そういうところがヒットの大きな要因だと思います」と分析しています。

200億円超えはこれまでに4本

国内で興行収入が200億円を突破した作品はこれまで4本しかなく、日本の映画では平成13年に公開された宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」だけでした。「千と千尋の神隠し」は308億円を記録し、国内で最も多い興行収入をあげています。世界三大映画祭の1つ、ドイツのベルリン国際映画祭で最優秀作品賞に当たる金熊賞を受賞したほか、アメリカのアカデミー賞で日本の映画では初めて長編アニメーション賞を受賞しています。

興行収入が2番目に多いのは、平成9年に公開され、262億円を記録した「タイタニック」です。

3番目は、おととし公開されおよそ255億円の「アナと雪の女王」。

4番目は、平成13年に公開され203億円を記録した「ハリー・ポッターと賢者の石」です。

日本映画製作者連盟によりますと、日本の映画市場では毎年、邦画と洋画合わせて1000本前後の作品が公開され、興行収入が10億円を超えることがヒットの目安となっています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:13:11  | カテゴリ:文化のニュース
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