2016年12月12日 (月)

「今年の漢字」は「金」

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ことし1年の世相を漢字ひと文字で表す「今年の漢字」が京都の清水寺で発表され、リオデジャネイロオリンピックや政治とカネの問題にちなんで「金」が選ばれました。「金」が選ばれたのは、これで3回目です。

「今年の漢字」は京都に本部がある日本漢字能力検定協会が、この1年の世相を表すひと文字を一般から募集し、最も多かった字が選ばれます。

ことしは、およそ15万3000通の応募の中から「金」という字が選ばれ、京都市東山区の清水寺で森清範貫主が大きな和紙に書き上げました。

協会によりますと、選ばれた理由はリオデジャネイロオリンピックで日本人選手の金メダルに日本中が沸いたことや東京都の舛添前知事の政治資金問題など政治とカネの問題が次々と浮上したこと、それに金髪が印象的なドナルド・トランプ氏がアメリカ大統領選挙に勝利したことなどが挙げられています。
「金」が選ばれたのは、シドニーオリンピックが行われた16年前と、ロンドンオリンピックが行われた4年前に続いて、これで3回目です。

清水寺の森貫主は「金という字が選ばれる年はオリンピックがあり、多くの人たちが選手の活躍をしっかり見ていると思いました」と話していました。

2番目に多かったのは、アメリカ大統領選挙などにちなんで「選」。
3番目には、熊本地震をはじめ東北や北海道での大雨などの災害で天変地異が起きたなどとして「変」が選ばれました。

金藤選手「私のメダルもそのひとつ」

リオデジャネイロオリンピック、競泳女子200メートル平泳ぎで金メダルを獲得した金藤理絵選手は「『今年の漢字』が選ばれるところをテレビで偶然にも見ていました。オリンピックの金メダルが選ばれた理由だと発表されたので、私の持っている金メダルもそのうちのひとつだなと思ってうれしかったです」と笑顔で話しました。

そのうえで、自分の名前にも「金」が含まれていることについて「やっと名前にふさわしい色のメダルが取れたなと思いました。目指してきたものだったし、周りの人も金メダルを取れると信じてくれていたので裏切らずにとれました」とほっとしていました。

「世相を映す鏡」

ことしの世相を表す漢字に選ばれた「金」をめぐっては、国内外のさまざまな動きが価格に反映されるため、「世相を映す鏡」とも言えます。

東京・銀座を中心に金の販売などを手がける会社では、ことし、日銀によるマイナス金利の導入や、イギリスのEU離脱をめぐる国民投票、それに、アメリカ大統領選挙など、国内外で政治や経済が大きく動くたびに金の取り引きが盛んに行われたということです。

田中貴金属工業の加藤英一郎部長は、「不安や変化があるときにこそ金は輝きます。来年以降も大きな出来事があれば、金が注目されると思います」と話していました。

街の人たちのことしを表す漢字は

街の人たちにとってことしを表す漢字は何だったか、東京・銀座で買い物客などに聞きました。

上昇の「昇」という字を選んだ30歳の会社役員の男性は、「去年、ビルの内装を手がける会社を立ち上げましたが、東京オリンピックに向けた都心部での建築ラッシュなどを受けてことしも順調に業績を伸ばすことができました。大変やり甲斐のある1年でした」と振り返っていました。

来年3歳になるという長女を連れて歩いていた女性は、困難の「難」という字を選びました。
女性は「プライベートでは夫とのコミュニケ-ションがうまくいかず、世の中を見ても築地市場の豊洲への移転問題は『なぜ今頃になってこんな問題が発覚するんだろう』と疑問でしたし、空いている土地があるのになぜ保育所が確保できないのか、なぜすぐに保育士の待遇を改善できないのかなど、疑問に思うことが多い1年でした」と振り返っていました。

首相 ことしの漢字は「動」

安倍総理大臣は、総理大臣官邸で記者団に対し、「『金』は3回目と聞いています。オリンピックでたくさんの金メダルをとった年は『金』になるので、2020年もぜひ『金』にしたい」と述べました。

また安倍総理大臣は、記者団から、自身にとってのことしの漢字を質問されたのに対し、「ことしはいろんなことが大きく動いた年なので『動』、『動いた』がふさわしいのではないかと思う。来年はなるべく平穏に1年を送りたい」と述べました。

投稿者:かぶん |  投稿時間:21:52  | カテゴリ:文化のニュース
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