2016年12月27日 (火)

将棋の三浦九段が会見「元の状態に戻してほしい」

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将棋の三浦弘行九段は、日本将棋連盟の調査委員会が将棋ソフトをめぐる不正行為の証拠はなかったと発表したことを受けて、27日に記者会見し、「不審な点がなかったのなら、なぜ出場させなかったのか。竜王戦への挑戦は難しいと思うが、元の状態に戻してほしい」と訴えました。

日本将棋連盟は、三浦弘行九段が対局中に席を離れることが多く将棋ソフトを不正に使った疑いが出ているとして、ことし10月、聞き取りを行ったうえで年内の公式戦の出場停止処分を決めました。

連盟が設けた第三者調査委員会は26日に調査結果を発表し、不正が疑われた対局の状況や三浦九段が提出したスマートフォンなどを調べた結果、「不正行為に及んでいたと認めるに足りる証拠はない」と結論づけました。

これを受けて、三浦九段は27日に東京で記者会見し、不正が疑われた対局は連盟の理事が監視していたものの不審な点がなかったと調査委員会が指摘していることを踏まえ、「不審な点がなかったのなら、なぜ竜王戦に出場させなかったのか、そのことに驚いた。本当に何とかならなかったのか、残念でしかたがない」と話し、挑戦者に決まっていた竜王戦に出場できなかったことについて、連盟の対応を批判しました。

そして、「竜王戦への挑戦は難しいでしょうが、元の状態に戻してほしい」と訴えたうえで、「一刻も早く騒動が落ち着いて、結果が残せるように頑張りたい」と今の心境を語りました。

また、同席した横張清威弁護士は、連盟の出場停止処分について「妥当だとは到底言えない」としたうえで、処分に伴う被害について、「金銭的な請求は当然入ってくるだろう。名誉も侵害された。謝罪も重要なことだ」として、今後連盟側と話し合いを進めたい考えを示しました。

また、処分の期間中に行われ不戦敗になっていた名人戦への挑戦権を争うA級順位戦の対局などについても「可能がどうかはわからないが、不戦敗をなくすなど何らかの方向で検討したい」と述べました。

日本将棋連盟 谷川会長が謝罪

一方、日本将棋連盟も27日に記者会見し、谷川浩司会長が「将棋ファンの皆様や三浦九段にご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」と謝罪しました。しかし、将棋連盟は、三浦九段が求めている竜王戦のやり直しについては、すでにタイトル戦が終わっており、救済しないことを明らかにしました。

日本将棋連盟は27日夕方、テレビカメラでの撮影を拒否したうえで東京で記者会見しました。
この中で、谷川会長は「将棋ファンの皆様、三浦九段やご家族の皆様にご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」と謝罪しました。
しかし、将棋連盟は、三浦九段が求めている竜王戦のやり直しについては「すでにタイトル戦が終わっており、三浦九段には来期、改めて予選に出てもらうことになる」と述べて、やり直しはしないことを明らかにしました。

そのうえで、谷川会長は「三浦九段は1月から復帰します。対局に専念できるように最大限の努力をします」と述べ、名人戦の挑戦者を決めるA級順位戦で、三浦九段が来期も下の級に落ちずにA級にとどまる特別措置を取ることを明らかにしました。

今回の一連の対応について、谷川会長は「疑惑のきっかけとなった対局中の離席の事実関係を確認しなかったことや、将棋ソフトとの指し手の一致率が分析の方法では大きく異なるという認識がなかったことなど、処分を下すうえで悔やまれることがある」と述べ、「報告書では処分の判断は妥当だとされているが、何もなしというわけにいかない」として、みずからと理事7人を減給の処分にすることを明らかにしました。
また、報告書の提言を受けて、対局のルールをより厳しくするなどの考えも明らかにし、「棋士が盤面だけに集中できるようにしたい」と述べました。

投稿者:かぶん |  投稿時間:17:50  | カテゴリ:文化のニュース
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