2017年01月12日 (木)

三島由紀夫が語る文学や憲法 未公開テープ見つかる

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昭和45年に自殺した作家の三島由紀夫が、その9か月前に受けたインタビューの録音テープが、未公開のまま保管されていたことがわかりました。文学や憲法などについて語った肉声が残されていて、専門家は「存在自体が知られていなかった極めて貴重な資料だ」と話しています。

テープは東京の放送局、TBSに保管されていたもので、三島由紀夫がイギリスの翻訳家から受けたインタビューが、およそ1時間20分にわたって録音されていました。

三島はみずからの生い立ちから文学や死生観、憲法についての考え方など、幅広い話題について語り、その内容から、東京・市ヶ谷の自衛隊で割腹自殺をする9か月ほど前の昭和45年2月中旬に収録されたと見られます。
TBSなどによりますと、インタビューが録音されたいきさつはわかっていないということです。

この中で、作品の欠点について問われた三島は「僕は油絵的に文章をみんな塗っちゃうんです。僕にはそういう欠点があるんですね」と率直に話すなど、これまで知られていなかった文章論が語られています。

一方、憲法9条について「理想は理想で立派だと思う。僕は憲法9条というのがすべていけないと言っているんじゃないんです。人類が戦争をしないというのは立派なことです」と述べたうえで、戦後の社会が言葉の重みを軽視してきたとして、「日本の変な学者が逆解釈して自衛隊を認めているわけでしょ、そういうようなことをやって日本人はごまかしごまかし生きてきた」などと持論を展開しています。

テープの内容を分析した日本大学芸術学部の山中剛史非常勤講師は「存在自体が知られていなかった極めて貴重な資料だ。海外の読者に向けて率直な語り口でみずからの欠点を語っているのはとても新鮮で興味深い。晩年の長編を読み解くうえでも重要だ」と話しています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:14:57  | カテゴリ:文化のニュース
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