2017年01月24日 (火)

川端康成の自宅で作家仲間の書や書簡見つかる

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日本人として初めてノーベル文学賞を受賞した文豪、川端康成の自宅に、横光利一や林芙美子など、先に亡くなった同時代の作家の書や書簡などが20点ほど残されていることが新たにわかり、関係者は親しかった作家仲間をしのぶために、身近に置いていたものと見ています。

一連の資料は、神奈川県鎌倉市にある川端の自宅で遺品を整理する中で見つかり、これまで未確認のものが20点ほど残されていました。

このうち、川端らとともに「新感覚派」と呼ばれ、文学的な盟友でもあった横光利一の直筆の書は3点見つかり、1つは「蟻臺上に餓えて月高し」(あり・だいじょうにうえてつきたかし)という、横光が詠んだ代表的な句が書かれています。
この書が保管されていた箱には、川端の直筆で、昭和22年の横光の没後に夫人を訪ねて譲り受けたという入手の経緯が記されています。

また、「放浪記」などで知られる林芙美子の書は、林が鎌倉に川端を訪ねた際に川端の依頼で書かれたもので、「硯冷えて銭もなき冬の日暮かな」という林の困窮時代の句が記されていました。

このほか、島木健作が川端の妻に宛てて訪問の際の非礼をわびた手紙は掛け軸にされていて、川端独特のユーモア感覚がうかがえます。

見つかった書や書簡は主に川端よりも先に亡くなった作家のもので、遺品を管理する川端康成記念会の川端香男里さんによりますと、ペンクラブの会長を務めるなど文壇の世話役的な立場になっていた川端が、作家仲間をしのぶために身近に置いていたものと見られるということです。

川端香男里さんは「川端にとって、書というのは書いた人の人物を端的に表すものだった。身辺に置いて見るたびに親しかった人を身近に感じていたのでは」と話しています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:14:01  | カテゴリ:文化のニュース
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