2017年02月05日 (日)

作家の三浦朱門さん死去 文化庁長官も務める

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戦後の日本社会や個人の在り方を考えた「箱庭」などの作品で知られ、文化庁長官も務めた、作家の三浦朱門さんが、3日、亡くなりました。91歳でした。

三浦さんは大正15年に東京で生まれ、昭和23年に東京大学文学部を卒業したあと、日本大学芸術学部の講師を務めながら執筆活動を開始し、戦後の作家の中でも、より身近な生活を題材にした「第三の新人」として注目されました。

戦後の日本社会や個人の在り方を考えた数多くの作品を発表し、昭和42年に、経済的な豊かさの一方で心が荒れ、崩壊していく家族を描いた「箱庭」で、新潮社文学賞を受賞しました。

昭和58年には、戦時中にともに学生生活を送った男たちの、その後の再会を通して昭和の変化を描いた「武蔵野インディアン」で、芸術選奨文部大臣賞を受賞しています。

また、文教行政や文化振興にも取り組み、昭和60年から1年余り、文化庁長官を務めたほか、平成16年から10年間、日本芸術院の院長も務めました。
三浦さんは平成11年に文化功労者に選ばれています。

妻は同じ作家の曽野綾子さんで、夫婦で執筆した作品もあります。
関係者によりますと、三浦さんは3日の朝、亡くなったということです。

黒井千次さん「身近な題材通して時代映し出す」

三浦さんと親交があり、日本芸術院の院長の職を三浦さんから引き継いだ、作家の黒井千次さんは、「三浦さんの作品は、身近な題材を通して当時の時代をよく映し出していた。三浦さんは作家としての活動以外にも、障害者の人たちの文化活動に力を入れるなど、実にいろいろなことに取り組まれていた。尊敬する作家が亡くなるのは少し心細いですが、長い間ご苦労様でしたと伝えたいです」と話しています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:06:30  | カテゴリ:文化のニュース
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