2017年02月18日 (土)

ベルリン映画祭 LGBTなど題材の優秀作品の賞に邦画

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ドイツで行われている世界3大映画祭の1つ、ベルリン国際映画祭で、LGBTと呼ばれる性的マイノリティーの人たちなどを題材にした優れた映画に贈られる賞に、荻上直子監督の作品が選ばれました。

今月9日に開幕したベルリン国際映画祭で、LGBTと呼ばれる性的マイノリティーの人たちなどを題材にした優れた映画に贈られる「テディー賞」の受賞作品が17日に発表され、このうち審査員特別賞に荻上直子監督の「彼らが本気で編むときは、」が選ばれました。

この作品は、母親が家出をして独りになった小学5年生の女の子が叔父の家に身を寄せ、叔父と、自分を男性とは思えない性同一性障害の恋人と3人で暮らす様子を描いていて、多様な生き方や価値観を尊重することの大切さがテーマになっています。

受賞が決まったあと、荻上監督は舞台であいさつし、「日本はいまだに保守的な国だが、性同一性障害の人たちをめぐる状況がよくなることを望みます」と述べました。

選考した審査委員は、「女の子の目線を通じて、観客に日本の文化や家族愛への視点を与えてくれた。役者の演技に説得力があり、自然な対話やユーモアですばらしい映画に仕上がっている」とコメントしています。ベルリン国際映画祭の最優秀賞にあたる金熊賞の受賞作品は、18日に発表されます。

荻上監督「とてもうれしい」

授賞式のあと荻上監督はNHKの取材に応じ、「LGBTの映画のための賞なので、受賞できてとてもうれしいです。この映画は、社会にいろいろな人がいてもよいということを確認したかった作品で、日本も欧米のように日常生活の中でLGBTの人たちと普通に出会い、友達になれる社会になってほしいです」と話していました。

荻上直子監督とは

荻上直子監督は、千葉県出身の45歳。自主製作映画で才能を発揮し、平成15年に発表した長編劇場映画のデビュー作、「バーバー吉野」は、ベルリン国際映画祭児童映画部門の特別賞を受賞しています。

その後、平成18年にはフィンランドを舞台にした「かもめ食堂」がヒットし、翌年公開された「めがね」は、ベルリン国際映画祭のパノラマ部門に出品され、既存の概念にとらわれない芸術表現の作品に贈られる「ザルツゲーバー賞」を受賞しています。

ゆったりとした不思議な雰囲気の中にも、どこか味わいがある作風で知られ、日本を代表する女性映画監督の1人です。今回の受賞作、「彼らが本気で編むときは、」では、強い意思を持ちながら優しさにあふれている性同一性障害の「リンコ」を生田斗真さんが、そして、「リンコ」のすべてを受け止めようとする女の子の叔父の役を桐谷健太さんが演じています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:09:33  | カテゴリ:文化のニュース
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