2017年02月18日 (土)

「ミッフィー」作者のオランダの絵本作家が死去

K10010881221_1702180647_1702180653_02_01.jpg

世界の子どもたちに愛されているうさぎのキャラクター「ミッフィー」で知られるオランダ人の絵本作家、ディック・ブルーナさんが16日、亡くなりました。89歳でした。

ディック・ブルーナさんはオランダのユトレヒト生まれの絵本作家で、1955年、白いうさぎの女の子「ミッフィー」を主人公にした最初の絵本を出版し、「ミッフィー」はその後シリーズ化されました。

好奇心あふれる「ミッフィー」が、家族とのふれあいや友だちとの遊びなどを通じて優しさや新しい発見の楽しさを学んでいく姿を描いていて、シンプルな線と鮮やかな色彩が特徴です。

「ミッフィー」の絵本はおよそ50か国語に翻訳され、世界で8500万部以上が販売されたということで、世代を超えて各国の子どもたちに読み継がれています。日本での知名度も高く、絵本だけでなく、アニメやキャラクターグッズも幅広い年齢層から人気を集め、おととしには「ミッフィー」の誕生60年を記念する原画展が全国各地で開かれました。

オランダの出版社によりますと、ブルーナさんは16日夜、ユトレヒトで亡くなったということです。地元メディアは、「ブルーナ氏の描いたミッフィーは、子どもたちの本棚から永遠に消えることはないだろう」と伝えるなど、ブルーナさんの功績をたたえています。

絵本の翻訳家が語る魅力

「ミッフィー」は、日本では「うさこちゃん」の名前で多くの絵本が出版されています。

東京・中野区にある「東京子ども図書館」の名誉理事長、松岡享子さんは、昭和47年から「ミッフィー」などブルーナさんの絵本の翻訳を数多く手がけました。

ブルーナさんが亡くなったことについて、松岡さんは「典型的な紳士で、チューリップのような人でした。世界中で読まれる絵本を書いて好きなことをおやりになったので、充実した人生だったと思います。絵本を残してくれてありがとうと伝えたい」と話しました。

ブルーナさんの絵本が世界中の子どもたちに愛されている理由については、「例えば、掃除のシーンでは雑巾で床を拭くだけではなく、その雑巾を洗濯して干すところまで描いている。人の生活を忠実に表現しているところが子どもたちに響いたのではないか」と話しました。

ブルーナさんの作品には、ミッフィーが万引きしたり転校してきた障害がある友達との関わりを描いたりと、社会を風刺するようなエピソードもあります。

これについて、松岡さんは「何か社会に訴えたかった訳ではなく、しっかりと観察し、子どもたちの生活の中にあった事柄を描いているだけだと思います」と話していました。

作品を翻訳できたことについて、松岡さんは「原作と同じように活字の部分をすべて4行に収めることに相当苦労したが、言葉を選び、探すのが本当に楽しかった。日本との文化の懸け橋になれたことがうれしいです」と話していました。

世代を超えて愛された

絵本作家のディック・ブルーナさんが生み出したキャラクターの「ミッフィー」は、世代を超えて多くの子どもたちに愛されました。

ブルーナさんが亡くなったことについて、「ミッフィー」のグッズを専門に扱う都内のショップで話を聞きました。

4歳の長女とともに店を訪れた国分寺市の35歳の父親は「ブルーナさんは、ミッフィーだけでなく、ほかの絵本も大好きで、亡くなられたのは残念です。でも、これだけの大きなことを残したのだから悔いはないと思います」と話していました。

8か月の長男を連れて夫婦で訪れたベルギー人の40歳の父親は「子どものころから身の回りにあふれていたキャラクターで、子どもを笑顔にしてくれます」と話し、その場で長男にぬいぐるみを見せて笑顔を誘っていました。

また、13歳の娘とともに訪れた三鷹市の41歳の母親は「子どものころから知っているミッフィーのことを娘と一緒に買い物に来て、会話ができることが楽しいです。親しみがあり、いやしてくれるキャラクターです」と話していました。

投稿者:かぶん |  投稿時間:19:34  | カテゴリ:文化のニュース
コメント(0) | トラックバック (0)


トラックバック

■この記事へのトラックバック一覧

※トラックバックはありません

コメント(0)

※コメントはありません

コメントの投稿

ページの一番上へ▲