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ディスレクシアってなに? ハンクが困るワケ

学校や家でよくあることなのに、ハンクがものすごく困ってしまうのは、ハンクが「ディスレクシア」だからです。

「ディスレクシア」ってなに?

「ディスレクシア」は、日本ではほかに「読み書き障害」や「読字障害」などとも言われます。「LD(エルディー)」や「学習障害」と呼ばれるものの一つです。

ディスレクシアやLDは知的発達に問題があるわけではありません。脳の働きに特徴があって、頭の中でいろいろな情報をうまく処理できないことがあるのです。ディスレクシアの場合は、特に文字の読みや書きが苦手です。言葉の「音」と、文字という「記号」の情報を結びつけることを苦手とすることがよくみられます。

LDのことはまだ知らない人がたくさんいます。日常の会話などには問題がないので、周りの人も気づかない場合があります。こうした特徴は、がんばってもできなかったり、すごく時間がかかったりするので、なまけていると思われてしまうことがあります。また、本人も自分ができない理由がわからずに、イライラしたり、自信をなくしてしまったりします。だから、LDだと気づくことはとても大切です。

人によって困っていることの内容や程度には違いがあります。ディスレクシアの場合、文章を読もうとしても、文字が動いたり、重なったり、字が逆さまになったりして見える場合もあります。LDでは読み、書きのほかに、計算をしたり、「右」や「左」などの抽象的なことを覚えたり、一つのことに集中するのが難しかったりすることもあります。ハンクは読み書きだけではなく、計算なども苦手としています。

普段の生活の中でいろいろ困ったことがありますが、得意なことには人一倍すぐれた能力を発揮することもあります。ハンクは図画工作や音楽が得意ですし、おしゃべりもすごく上手です。

ハンクはこんなことに困っちゃう!?

作文の宿題に困った! 伝えたいことはたくさんあるのに、一行書くのも大変。書いた字はまるでニワトリの足あとみたいだし、読むのも大変だからキチンと書けてるのかもよくわからない!!

劇の主役になったのに台本が読めない! 学校のミュージカルの主役に選ばれたけれど、台本が読めなくて大ピンチ! オリジナルのおもしろいセリフを言うのはすごく得意なんだけど、やっぱりそれじゃダメだって…。

アインシュタインもダ・ヴィンチもディスレクシアだった!?

ディスレクシアやLDでも、さまざまな分野で成功している人がたくさんいます。天才物理学者アルバート・アインシュタインや発明王のトーマス・エジソン、芸術家のレオナルド・ダ・ヴィンチ、作家のアガサ・クリスティーなどもディスレクシアだったといわれています。アインシュタインが子どものころに学校が苦手だった話は知っている人も多いと思いますが、ディスレクシアだったからだと考えられています。

現在活躍中の有名人では、俳優のトム・クルーズがディスレクシアだと告白したことで、多くの人がこの障害のことを知るようになりました。また、映画『ジュラシック・パーク』などで有名な映画監督のスティーブン・スピルバーグは2012年のインタビューで、ついその5年前にディスレクシアだと診断されたと語っています。子どものころからずっと読み書きに苦労して悩み、学校に行くことがイヤだったと話しています。今でも台本を読むのにほかの人より2倍の時間がかかるということです。スピルバーグ監督はディスレクシアについて、みんなが思っているよりも一般的なことで、やりたいことができないわけではない、と語っています。

監修:上野一彦(「LD(学習障害)とディスレクシア(読み書き障害)」著者、東京学芸大学名誉教授)

ディスレクシアやLDについて、さらに情報を知りたい方は、[発達障害プロジェクト]や[ハートネットの「発達障害」]をご覧ください。

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