ありがとうございました 三條雅幸
空港のチェックインカウンター付近には、カバンの大きさや重さを量れるコーナーがあります。
先日、普段持ち歩いているカバンを何気なくそのコーナーに置いてみると「5kg」との表示。
おぉ、意外とあるもんだ。
カバンの中身は、衛星電話やデジカメ、ラジオ、スケッチブック、一泊分の下着や洗面用具など。
この2年間、毎日毎日持ち歩いてきました。いつ、どこで、どんなニュースが起きても対応できるように。
事件・事故や災害、政治、経済、スポーツなど、
ニュースの最前線を追って全国各地、様々な現場に足を運びました。
どんな現場にも人がいて、その人たちの感情があります。
もちろん喜びだけではありません。
悲しみや怒りの感情もあります。
なぜ、何のために話を聞くのか。どんな言葉で質問するのか。
さらに、話を聞かせていただいた上で自分はどんなメッセージを発するのか。
「これが正解」というものがない中で、
一瞬、一瞬、自分自身の覚悟と責任感を問われ続けていた2年間だったように感じます。
「きょうはどんなニュースが飛び込んでくるだろうか」
そんなことを考えながら通勤中に感じるカバンの重みは、
いつも僕に緊張感をもたらすものでした。
一方で、NW9のリポーターとして数々の現場を直視してきた経験は非常に得がたく、
番組のメンバーにも恵まれ、とても貴重な財産になっていることを今、実感しています。
厳しい状況の中でも、お話を聞かせて下さった皆さん。
急な取材のお願いにも関わらず、時間を割いて下さった皆さん。
そして、いつも番組をご覧下さっている皆さん。どうもありがとうございました。
春からは朝の番組「おはよう日本」と、午前10時のニュースを担当します。
皆さんにお世話になり積み重ねた取材経験をもとにさらに精進して参ります。
リニューアルするニュースウオッチ9と共に、引き続きどうぞよろしくお願い致します!
投稿者:三條雅幸 | 投稿時間:12:14