2016年12月09日 (金)

伊達直人の「頑張ってね」 リポーター 三條雅幸

それは、聞いた瞬間に全身が優しさで包まれるような「頑張ってね」でした。

声の主は、群馬県に住む会社員、河村正剛(かわむら・まさたけ)さん。
全国の児童養護施設などに贈り物が相次ぐ「タイガーマスク運動」のきっかけを作った人です。

「伊達直人」と名乗ってランドセルを贈ってから6年。
今月7日、東京・後楽園ホールのリングで素顔を明かしました。
河村さんが行動を始めた背景には、複雑な家庭環境に育ちランドセルを持つことができなかった
自らの経験があったそうです。

私は河村さんのことをよく知る人に話を聞きに行きました。
すると、我々の想像など及ばないくらいに子どもたちに温かい眼差しを注ぐ
その人となりが浮かびあがってきました。

話によりますと、河村さんは、日ごろから地域の児童養護施設を訪問しては、
子どもたちにお菓子を配ったり、施設の稲刈りや祭りの手伝いをしたりしているそうです。

そして、境遇に悩み、職員に反抗しがちな子どもたちに積極的に声をかけては相談相手にもなっています。
ランドセルを贈るという行動だけでもなかなか真似のできることではありませんが、
子どもたちを支える活動を一度のみならず継続的に行っていることを知り、
その秘めた思いの深さに驚くと共に頭の下がる思いでした。

東京・後楽園ホールのリングにあいさつに立った河村さん。

締めくくった言葉は「すべての子どもたちへ。生まれてきてくれてありがとう。
健やかに成長してくれることを願っています。これからも頑張ってね」。

その最後の「頑張ってね」の口調は決して強いものではなく、
むしろ、一連のあいさつの中で最も小さな声に聞こえました。

それなのに、こうも心に届くものなのか。
言葉には、発する人が持つ信念の強さが表れる。

そんなことを改めて感じた瞬間でした。

 image002111111.jpg

           「伊達直人」から贈られた実際のランドセル。

             6年がたった今も子どもたちが愛着を持って使っています。

投稿者:三條雅幸 | 投稿時間:12:41


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