2017年1月4日(水)

日本経済への影響は?

鈴木
「本格始動した日本。
東京株式市場は全面高の幕開けとなり、年明け初めての取り引きとしては、4年ぶりの値上がりとなりました。」

 

河野
「背景にあるのが、こちら。
“トランポノミクス”への期待感です。
今月(1月)大統領に就任するトランプ氏の経済政策、“トランポノミクス”。
今後、日本経済にどのような影響をもたらすのでしょうか?」

株式市場にも好影響? 4年ぶり値上がり発進

毎年恒例の大発会で今年(2017年)も幕を開けた東京株式市場。

日経平均株価は、年明け初めての取り引きとしては4年ぶりに値上がりし、1万9,500円を超えました。
さい先のよいスタートに、証券各社のトップから飛び出したのは、“あの人”への期待の声です。

野村ホールディングス 永井浩二 最高経営責任者
「やっぱりトランプ政権の行方でしょうね。
実際どういう政策が出てくるか。
予想は難しいが、(ことしの最高値は)一応2万1,000円。」

 

大和証券グループ本社 日比野隆司 社長
「(ことしの)高値は2万3,000円程度。
“トランプラリー”、それからドル高円安。
日本経済全体に追い風になる。」

 

街の人からも…。

「トランプ氏の悪口言う人いるけど、みんな救われたんじゃないの?
あの人は救世主だよ。」

インフラ投資と減税 期待高まる株式市場

アメリカ トランプ次期大統領
「アメリカ第一主義だ。」

日本の経済界も期待を寄せる、トランプ氏の経済政策。
アメリカのメディアなどは『トランポノミクス』と呼んでいます。

今後10年間に空港や高速道路など、インフラへの投資を日本円で110兆円以上投じるほか、法人税の税率を大幅に引き下げるなどとしています。

こうした政策で経済成長率を最大4%に引き上げ、2,500万人の雇用を創出するという目標を掲げています。





トランポノミクスへの期待感は、ニューヨーク株式市場でも。
ダウ平均株価は今年最初の取り引きでも上昇。
2万ドルの大台に迫る勢いです。

強まる“保護主義” 大手自動車メーカーも…

一方、トランプ氏の保護主義的な貿易政策には懸念も出ています。
3日には、こんなニュースが…。

米ABC
「次期大統領は大手自動車メーカー、ゼネラル・モーターズにもメッセージを送った。」

GM=ゼネラル・モーターズは輸入に関税がかからないメキシコで製造した小型車をアメリカで販売していると批判。
国内で生産するか、高い関税を払うよう求めたのです。

こうした中、同じく大手自動車メーカーのフォードは、メキシコの新工場建設計画を撤回。
代わりにアメリカの工場の機能を強化し、700人の雇用を生み出すと発表しました。

そのメキシコに工場がある日本の自動車メーカー、マツダは…。




 

マツダ 小飼雅道 社長
「メキシコで工場展開し、北米・欧州などに供給している戦略に基本的な変更はない。」



 

引き続き、メキシコを重要な戦略拠点とする考えを強調しました。

リスク?チャンス? 日本経済への影響は

“トランポノミクス”で日本経済の行方はどうなるのか。
専門家は…。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券 藤戸則弘 参与
「トランプさんのさじ加減次第で、言っていたことを実現できるのか、口だけで非常に矮(わい)小化した政策になるのか、それによって先行きが全く違う。
長期金利も為替も株価も、ものすごい動きになると思う。
今はポジティブな方だけ見ているが、1年間通すとマイナスになる局面もあり得る。
楽観したまま、どんどん株が上がっていく、為替も円安になるという見方に関しては、少し懐疑的な冷静な見方を持ってもらう必要がある。」

トランポノミクスで日本経済の行方は

鈴木
「つまり、実際の政策を見てみないと先行きはわからないということですか?」

河野
「そういうことですね。
専門家も、今日(4日)の株高についても、トランポノミクスへの期待先行の面があると指摘しているんですよね。
実際、今後、保護主義的な政策が強まってきたときに、どんな影響が出てくるのか。
そうした不安もはらみながらの滑り出しになっているということではないでしょうか。」

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