2017年1月27日(金)

“予防は口から” インフルエンザ急増

鈴木
「患者数が急増している、インフルエンザです。
今月(1月)22日までの1週間に医療機関を受診した患者は1医療機関あたりおよそ29人。
全国で推計161万人と、1週間で100万人を超えたのは今シーズン初めてです。
去年(2016年)10月末からの流行の様子を見てみましょう。
『注意報レベル』を黄色、大きな流行が起きているおそれを示す『警報レベル』を赤で示します。」
 

河野
「黄色が広がって、赤も出てきましたね。」
 

鈴木
「そうなんです。
この赤の『警報レベル』、今年(2017年)に入ってから急増し、実に38の都道府県に上ります。」

河野
「ほとんど真っ赤ですね。」

鈴木
「休校などの措置を取った保育所や幼稚園、学校の数は全国で3,765施設。
去年の同じ時期の37倍以上なんです。」

河野
「子どもを中心に流行が広がっているようですが、そうなると気になるのは、どうやって予防するかですね。」

鈴木
「そこで今日(27日)は、口からの対策に注目してみました。」

インフルエンザ急増 こんな対策で効果期待!?

伊藤リポーター
「各地で猛威を振るうインフルエンザ。
ここ福岡県でも今日、県が警報を出しました。
ただ、こちらの保育園では、ちょっと変わった方法で予防に成功しています。」

 

子ども
「あーいーうーべー。」

大声で「あ・い・う・べ」と繰り返す子どもたち。
一見、声を出しているだけに見えますが、これが、福岡市の医師が考案した「あいうべ体操」と呼ばれる予防法です。

伊藤リポーター
「インフルエンザになった?」

子ども
「兄ちゃんなら、なった。」

伊藤リポーター
「自分はどう?」

子ども
「ずっとなってません。」

子ども
「かぜとかにならない。」



 

伊藤リポーター
「今年、インフルエンザにかかってない人は?」

子ども
「はーい!」

今シーズン、インフルエンザになった園児は102人のうち4人。
3年前に体操を始めてから、感染する子どもが減ったといいます。

 

北崎保育園 三宅由美子保育士
「子どもたちが元気で過ごせていて、休む子も少ないのでは。
(あいうべ体操を)やってることで、子どもたちの体ができてきているのかと。」


 

福岡市博多区で診療所を営む、今井一彰(いまい・かずあき)医師です。
「あいうべ体操」のねらいは、どこにあるのでしょうか。



 

『あいうべ体操』を考案 今井一彰医師
「鼻で呼吸する。
口をしっかり閉じて、鼻で呼吸。」


 

「あいうべ体操」のポイントは、舌の力を鍛えることです。
舌の力が弱いと、舌の重さを支えきれずに口が開き、口で呼吸しがちになります。
すると、口が乾燥して雑菌が増え、免疫力が下がって病気になりやすくなるのです。

鼻呼吸だと、鼻毛や粘膜があるためウイルスなどが入りにくく、感染しにくくなるということです。
この体操、去年の時点で全国の500以上の保育園や小学校などに広がっています。



 

5年間続けた小学校では、インフルエンザにかかった児童の割合が、周りの学校は15~20%だったのに対し、6%に抑えられたということです。

『あいうべ体操』を考案 今井一彰医師
「口の中が乾燥してしまって、だ液の力がしっかり働かないと、バクテリアが繁殖してしまい、インフルエンザになりやすい。
口呼吸はかなり体にとって悪い。
手洗い・うがいという基本的なインフルエンザ予防はしっかりと行ってもらうと同時に、ウイルスが体の中に入らない環境をつくってもらいたい。」

 

もう1つ、口から始められるインフルエンザ対策があります。

それが、「歯磨き」ならぬ、「舌磨き」です。

やり方は簡単。
歯ブラシにガーゼをまいて、数回、舌をやさしくこするだけです。
口の機能と健康について研究している専門家は、口を清潔に保つことも感染予防に有効だと指摘します。


 

電話:日本歯科大学 多摩クリニック 菊谷武院長
「老人ホームのデータですが、口腔ケアをしっかりすると、インフルエンザの発症が10分の1になったというデータがある。
口の中に汚れがあると、インフルエンザウイルスが定着しやすくなる。
口の中をきれいにしておくことで、本来の防御機能をしっかり働かせておく。」

手洗い・マスクも インフルエンザ予防を

河野
「『あいうべ体操』をやっている子どもたち、『インフルエンザにかかってません!』と、元気でしたね。」

鈴木
「効果があってみんな元気なのを見ると、ちょっとやってみたくなりますよね。
国立感染症研究所の専門家は、『今後もピークに向かって患者の増加が予想される』と話しているんです。
予防の基本である手洗いやマスクも忘れずに、この流行時期を乗り切りましょう。」

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