2017年2月9日(木)

開幕まで1年 ピョンチャン五輪 開催地は前途多難?

河野
「開幕まで、あと1年です。」

鈴木
「来年(2018年)2月に韓国で開かれる、ピョンチャン(平昌)オリンピック。
先ほど、現地でカウントダウンのセレモニーが開かれました。
去年(2016年)のリオデジャネイロオリンピックでは日本勢のメダルラッシュで盛り上がりましたから、来年の冬の大会も期待が高まりますよね。」

河野
「ところが、大会に向けて開催国・韓国の現状は厳しいものがあるようです。」

羽生!髙梨! メダルラッシュに期待

フィギュアスケートの羽生結弦選手や…。




 

ジャンプの髙梨沙羅選手。




 

日本選手の活躍が今から楽しみなピョンチャン大会。
開幕までちょうど1年の今日(9日)、オリンピック本番の会場に日本選手の姿が。



 

2回目のオリンピックを目指す髙木美帆選手は、女子3,000メートルで自己ベストをマーク。
8位と健闘しました。




前回、スノーボードで銀メダルを獲得した竹内智香選手も、現地で意気込みを語りました。 

スノーボード 竹内智香選手
「1年切ったんだなと、楽しみ。」

開催地ピョンチャン あのドラマのロケ地です

ソウルから東に200キロ。
ピョンチャンは、韓国有数の冬のリゾート地です。

かつてこの場所では、韓流ブームを巻き起こした、あの人気ドラマのロケが行われました。





ここで、冬の大会では史上最多となる7競技102種目が行われます。

国民は“無関心” 背景には…

しかし、オリンピック本番への道は前途多難。
今月(2月)、深刻な調査結果が発表されました。

民間の調査会社が行った国民へのアンケートで、およそ半数がオリンピックについて「全く関心がない」「あまり関心がない」と答えたのです。
その背景にあるのは…。

パク・クネ大統領の知人、チェ・スンシル被告らをめぐる一連の事件です。

この事件で、オリンピックを担当する大臣が職権乱用などの疑いで逮捕され辞任。
後任はいまだに決まっていません。



 

ソウル市民
「ピョンチャン五輪は話題にもなっていない。」

ソウル市民
「不正があったようなので、準備がしっかりできるか心配。」

深刻なホテル不足 頼みは“民泊”

リポート:清水瑶平(スポーツニュース部)

さらに、大会開催に向けて課題となっているのが、観光客を受け入れる宿泊施設の不足です。

「お名前をお願いします。」




 

先月(1月)、完成したこのホテル。
100以上の客室を備えていますが、1年後はすでに予約でいっぱいです。



 

ホテルの副社長
「市の中心部にはこのホテルしかない。
今のままでは“宿泊戦争”が起こると思う。」


 

大会期間中、1日に少なくとも3万室の宿泊施設が必要とされています。
スピードスケートなどの競技会場があるカンヌン市ではホテルの誘致を進めてきましたが、韓国国内の経済不況などもあり、その建設が進まない事態も生じています。

カンヌン市都市再生課 ソン・ヨングク課長
「このホテルの敷地は、まだ計画段階で設計中だ。」

この場所には16階建ての建物を含む大型ホテルが建設される予定ですが、いまだに手つかずのままです。


オリンピックまでに、3つのホテル、合わせて2,000室分の完成が間に合わなくなるおそれが出ています。




 

カンヌン市都市再生課 ソン・ヨングク課長
「資金事情など企業内の問題もあって遅れていると思う。
大会前までに完成する部分だけでも、五輪で宿泊施設として活用したい。」


 

危機感が募る中、期待されているのが、いわゆる「民泊」です。
宿泊施設不足解消のため、行政も資金援助を始めました。



 

この民泊を経営する男性は、大手企業を退職したあと、一昨年(2015年)から自宅の一部を観光客に貸し出しています。
この日、訪れたのはポーランドの選手たち。
スピードスケートのテスト大会に出場するために「民泊」を利用しました。 

『民泊』経営する男性
「きょうは試合はないの?」

「休みです。」

『民泊』経営する男性
「(五輪までに)準備することも多いだろうし、客にどんなもてなしをするか勉強したい。」



 

現在、競技会場周辺で1万室以上の民泊があり、自治体ではこうした「民泊」や競技会場から離れた地域の宿泊施設の利用も促して、施設不足の課題に対応したいとしています。

カンヌン市都市再生課 ソン・ヨングク課長
「宿泊問題の解消には近隣自治体の協力も必要だし、市民の協力も必要。
残り1年で出てくる問題に対処して、完璧な大会が行われるように準備する。」


 

清水瑶平(スポーツニュース部)
「宿泊施設の不足や国民の関心の低さなど、さまざまな課題を抱えるピョンチャンオリンピック。
開幕まで残り1年。
大会を成功させるには、こうした課題を速やかに解決していくことが求められています。」

冬季五輪まであと1年 幅広い盛り上がりを

鈴木
「会場などは着々と準備が進んでいましたが、現段階で国民の半数が無関心というのはちょっと意外ですね。」

河野
「大会が近づけば関心は高まってくると思うんですが、オリンピックの成功には開催国の人たちの理解や応援が不可欠ですよね。
今は政治的にいろいろ揺れてはいますが、1年後はなんとかいい大会にしてほしいと思います。」

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