2017年5月18日(木)

「お笑い」 がん治療に役立つ?

桑子
「歌舞伎俳優の中村獅童(なかむら・しどう)さんが、今日(18日)、初期の肺腺がんであることを公表しました。
今月(5月)人間ドックでわかったということで、治療に専念するため来月(6月)の公演を休むことになりました。

有馬
「がんは今、日本人の2人に1人がかかると言われていますが、その治療について、今日、新たな取り組みが大阪で始まりました。」

桑子
「なんと『お笑い』が、がんの治療に役立つのか検証しようというんです。」

好影響あるか 科学的に検証

保里リポーター
「大阪市の病院です。
“わろてまえ劇場”。
実はまもなくここで、桂文枝さんらによる落語が始まります。
落語はがん治療に役立つのでしょうか。」

今日から大阪市内の病院で始まったこの研究。
がんで通院中の患者40人などが参加しました。
「笑い」には免疫力を高めるなどの効果があるとされますが、治療中の患者に漫才や落語などを見てもらって良い影響があるのかを科学的に検証します。
患者や治療経験のある人たちからは…。

「笑いってすごい力。
病気に勝てるような気がする。」

「入り込んで笑えると、嫌なことも全部忘れられるというのがすごくいい。」

大阪では以前から…

この取り組み。
大阪国際がんセンターと吉本興業など、3つの芸能事務所が参加し、実現しました。

海原はるか・かなたさん
「(笑いが)人間の体にどれだけいいか立証していかなあかん。
明るいということで、がんばりたいと思う。」

桂文珍さん
「笑いを提供して(聞く方の)免疫力が高まるのは結構なこと。
(笑いを)提供する側の免疫力はどうなんだろうと。」

実は大阪では以前から、さかんに笑いと健康の関係を調べる研究が行われてきました。
今回の取り組みも、これまでの積み重ねの上にあります。

好影響あるか 科学的に検証

この研究の代表者、医師の宮代勲(みやしろ・いさお)さんです。
今回の研究では、客観的な数値に徹底してこだわりたいとしています。

大阪国際がんセンター 宮代勲医師
「できるだけ正しい適切な指標、普遍的、国際的にも通じる指標を用いて、言えるかどうかを検証するというスタンスに立っている。」

病院では、隔週で8回、お笑いの舞台が開かれます。
患者を8回すべてを見るグループと、半分の4回しか見ないグループに分けます。
その上で血液や血圧を継続的に検査するなどして、体の免疫機能などに違いがでるか、詳しく検証する計画です。

大阪国際がんセンター 宮代勲医師
「お笑いに日常的に触れている、関西の人は。
お笑いが(がん治療に)寄与するなら、簡単なことでいいことができる。
そこを科学的にも評価したい。」

はたして、研究の成果は。
検証は8月まで続き、結果は科学論文にまとめて発表されるということです。

「むすっとして人生送るより、1時間でも笑って楽しく過ごすほうがいい。
また喜んでくる、次も。」

「闘病している時、何か楽しい気持ちになることあればいいと思っていた。
(笑いは)プラスになると思う。
楽しい気持ちになるので、笑顔のまま家に帰れる。」

そしてこの研究、大事なのはどれだけ「良い笑い」を引き出せるか。
この人は…。

桂文枝さん
「笑いといっても、ただただ笑うのがいいというのではなく、本当に心から楽しくなるという笑いでないとだめだと思う。
私の落語を聞いて病気が進んだようなことの無いように祈るばかり。」

「お笑い」 がん治療に役立つ?

有馬
「研究の効果が楽しみですね。」

桑子
「落語家の皆さんも腕が鳴りますよね。
先ほど看護師さんも一緒にいらしてましたが、実はこの実験にはもう1つ目的があるんです。
『笑い』が、医療に従事する人たちのストレスを改善するかどうかも調べるそうです。」

有馬
「『お笑い』の力、期待したいですね。」

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