2017年8月16日(水)

89年ぶり 高い湿度で健康も…

桑子
「今日(16日)も各地で雨が降りました。
東京の都心の雨は、これで16日連続。
40年ぶり、8月としては2番目に長い記録です。
さらに、注目したいのは『湿度』なんです。
8月に入ってからの都心の平均の湿度は85%、なんと89年ぶりの高い水準なんです。
健康への影響が懸念される事態となっています。」

89年ぶり 平均湿度85% あの症状に要注意

栗原リポーター
「東京・新宿、今日も雨が降っています。
粒の細かな雨が降り続いていて、じめじめとした、まとわりつくような湿気を感じます。」

「梅雨かな?7月と8月が逆転した。」

「夏バテなのか分からないような体調の悪さがある感じ。」

「頭が痛い。
気圧なんですかね。」

東京の都心では、今日で16日間連続の雨。
8月としては40年前の昭和52年に次いで2番目に長い記録です。
昨日(15日)までの5日間の平均気温は、平年より2度ほど低くなっています。

栗原リポーター
「体感ではいつもの夏よりも過ごしやすく感じますが、それでも熱中症に注意が必要なんです。」

今月(8月)に入って雨が続く中でも、熱中症による搬送は後を絶ちません。
いったい、なぜなのでしょうか。

暑くなくても熱中症

熱中症に詳しい医師に話を聞きました。

済生会 横浜市東部病院 十河剛医師
「汗が蒸発するときに人間の体の熱を奪って蒸発するが、湿度が高いと汗が蒸発できない。
体からうまく熱を逃がせない。
したがって体に熱がこもって熱中症になりやすい。
湿度が高い状況も、熱中症のリスクがかなり高い。」

都心では8月に入ってからの平均の湿度が85%と、昭和3年以来、89年ぶりの高い水準。
このジメジメが熱中症の危険を高めているのです。
とくに注意が必要な人を尋ねると…。

済生会 横浜市東部病院 十河剛医師
「一番は、お年寄りが部屋の中でエアコンを使わず、窓も開けずに部屋にこもっている状況。
子どもは汗かきと思われてる方が多いと思うが、大人よりも体温がより上がらないと汗をかいてくれない。」

では、どのような対策をとればいいのでしょうか。

済生会 横浜市東部病院 十河剛医師
「扇風機をまわす、窓を開けるような形で部屋の換気をする。
それでもうまく湿度が下がらないときは、エアコンの除湿機能を使う工夫が必要では。」

暑くなくても熱中症

有馬
「これ、思い当たりますよね。
湿度が高くてジメジメしていると疲れやすい、ぐったりしちゃいますよね。
湿度は熱中症と関係しているということですね。」

桑子
「とにかく気温が高い時になると思っていましたけどね。」

栗原リポーター
「今日、覚えてほしいのは、『湿度が高くても熱中症になる』ということなんです。
こちらをご覧ください。

環境省が出している『暑さ指数』というものです。
熱中症の危険度を判断する数値なんですが、いくつかその指数を決める要素がありまして、実に7割を占めるのが『湿度』なんです。」

桑子
「『気温』はたったの1割なんですね!」

栗原リポーター
  「さらに、こちらをご覧ください。
縦軸に『気温』、横軸に『湿度』が書かれていて、『暑さ指数』が色で表されています。」

桑子
「黄色からオレンジ、赤になるほど、熱中症の危険が高まるということですね。」

栗原リポーター
「例えば今月の平均湿度、85%で見ていきます。
真夏日の気温30度以上だと、もう赤の『危険』なんですね。
ところが、27度でもオレンジの『厳重警戒』、さらに気温が下がって24度でも黄色の『警戒』レベルなんです。」

有馬
「つまり湿度が高いほど、低い温度でも熱中症のリスクが上がると。」

栗原リポーター
「そうなんです。
東京都心の明日(17日)の予想最高気温は、まさに30度。
今月の平均の湿度、85%で見ると…。」

桑子
「『危険』のレベルですね。」

栗原リポーター
「実はこの『湿度』、健康への影響は他にもあるんです。」

カビでアレルギーにも注意

高い湿度といえば、「カビ」も心配になります。
横浜市にあるカビ対策の専門業者によりますと、例年、お盆の時期にはほとんどない問い合わせが、今年(2017年)は毎日、数件ずつ寄せられていて、ホームページへのアクセス数もふだんより3割近く増えているということです。
専門家によりますと、湿度60%を超えるとカビが活発になりやすく、健康被害にも注意が必要だということです。

千葉大学 真菌医学研究センター 亀井克彦教授
「気管支ぜんそくのようなアレルギーをもってる患者さんの場合、カビによってぜんそくが薬が効きにくくなる可能性がある。
特に気をつける必要がある。
雨でなかなか換気しづらい環境だと思うが、できるだけ換気をよくして(カビの)エサになるような汚れを部屋の中に残さない。」

「気象病外来」では…

田村
「東京・世田谷区です。
こちらのクリニックでは全国でもめずらしい気象病外来を設けています。
この天気で患者が増えているということです。」

天気の変化などによって病状が悪化したり症状が出たりすることを「気象病」といいます。
めまいや吐き気、頭痛、関節痛のほか、うつの症状が現れることもあるといいます。
こちらの女性は、ここ2~3日、体のだるさから起きあがれなくなり、クリニックを訪れました。
梅雨の時期にも同じように体調を崩したということで、気象病と診断されました。
院長によりますと、熱中症と同様、体温の調整がうまくいかないことが発症のきっかけの1つになり、夏場で湿度が高いときにはとくに注意が必要だと指摘します。

せたがや内科・神経内科クリニック 久手堅司院長
「特に湿度の場合は影響が消化管に出やすい。
吐き気が出たり、食欲が出なくなったり。」

この気象病。
通常は梅雨の時期に多く、例年8月は患者が減るということですが、今年は減らないどころか、梅雨どきよりも増えているということです。
気象病への対策は…。

せたがや内科・神経内科クリニック 久手堅司院長
「エアコンなどで湿度を60%以下くらいまで下げる。
次に大事なのが、べとつくような汗はまめに拭く。
もうひとつ大事なのが、体調が悪いと感じたら適温・常温のものをこまめにとる。
熱中症と同じような対策をとることが大事。」

健康管理に注意を

桑子
「この先、1週間程度も、北日本の太平洋側と関東では、くもりや雨の日が多くなる見込みです。
熱中症、そして気象病には十分お気をつけください。」

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