2017年8月18日(金)

北朝鮮ミサイルにどう対応 備えは

桑子
「『世界最強』の力を誇る、アメリカ軍。
その制服組のトップ、ダンフォード統合参謀本部議長が日本を訪れました。」

 

有馬
「自衛隊トップの河野統合幕僚長、そして、安倍総理大臣と会談したダンフォード議長。
話し合ったのは、もちろん、北朝鮮への対応です。」

北朝鮮への備えは… 米軍制服組トップ来日

アメリカ軍 ダンフォード統合参謀本部議長
「北朝鮮と戦争になれば、われわれの勝利に疑いはないが、犠牲者はこの60〜70年間で経験のない数になるだろう。」


 

今年(2017年)6月、こう述べていたダンフォード統合参謀本部議長。

日本を訪れ、今日(18日)自衛隊トップの河野統合幕僚長と会談。
日本の弾道ミサイル防衛の能力向上に協力していく考えを示しました。
このあと、安倍総理大臣と会談。


 

安倍首相
「日米同盟を、さらに強化していきたい。」

アメリカ軍 ダンフォード統合参謀本部議長
「日米関係は、軍事面で非常に強固だ。
さらに関係を深めたい。」

「イージス・アショア」導入へ

そして、アメリカでは、ワシントンで日米の外務・防衛の閣僚協議「2+2」が開かれ、北朝鮮による核・ミサイル開発は新たな段階に入り、増大する脅威となっているとして、各国と協力して圧力をかけ続けることで一致しました。

河野外相
「日米同盟の抑止力、対処力をいっそう強化する取り組み、しっかり進めていきたい。」


 

アメリカ マティス国防長官
「アメリカはあらゆる軍事能力を使って、日本を守る。」



 

このあと行われた日米防衛相会談。

小野寺防衛大臣がミサイル防衛能力の強化のため、導入する方針を伝えたのが、地上配備型でイージス艦と同様の能力を持つ、アメリカの新型迎撃ミサイルシステム、「イージス・アショア」です。


 

小野寺防衛相
「マティス長官も『イージス・アショア』を中心とした、ミサイル防衛の必要性、よく理解してくれている。
今の日本が置かれている安全保障上の状況をみれば、米側として、しっかり協力する姿勢、示してもらった。」

「イージス・アショア」導入へ ミサイル防衛どう変わる?

有馬
「このように小野寺大臣が導入する方針を伝えた『イージス・アショア』。
これによって、日本のミサイル防衛はどうなるのか。
ミサイルが日本に向かってくる場合を想定して説明したいと思います。

まず、今のミサイル防衛、こうなっているんです。
備えは、2段構え。
イージス艦、そして地上配備のPACー3です。
ミサイルが飛んでくると、どうなるか。

ミサイルが飛んできますと、まずはイージス艦が対応します。
高性能レーダーがあるんですよね。
大気圏の外を飛行するミサイルをとらえることができる。
そして、迎撃ミサイルで撃ち落とすわけです。
でも、撃ち落とせない可能性もありますよね。」

桑子
「その場合は?」

有馬
「PACー3の出番になります。
ミサイルが万が一、日本国内に落下する場合が、PACー3の出番。
地上近くで迎撃するんです。
このPACー3の部隊、全国15か所に配備されています。」

桑子
「ということで、イージス艦、PACー3の2段構えになっています。」

有馬
「それを3段構えにしたいというのが、防衛省なんですね。
『イージス・アショア』を導入することで、防衛力がさらに上がるんだとしています。
『イージス・アショア』、このイージス艦と同じ能力を持つ迎撃ミサイルのシステムです。

違うのが、こうです。
地上に配備されるんです。」

桑子
「イージス艦の機能がそのまま地上にいく。」

有馬
「そんなイメージです。
それによって、どうなるか。
こうなります。
ミサイルが飛来すると、まずはイージス艦が迎撃する。

これを逃した時に出るのが『イージス・アショア』。
そして、こんなケースも考えられますよね、複数のミサイルが飛来した場合もそうです、『イージス・アショア』が迎撃するんです。」

桑子
「そして、PACー3も控えているということですね。
ですから、イージス艦、イージス・アショア、PACー3の3段構えになるということですね。」

有馬
「海上自衛隊の元海将、伊藤俊幸さんは、こんなふうに分析しています。」

海上自衛隊 元海将 金沢工業大学虎ノ門大学院 伊藤俊幸教授
「イージス・アショアを日本列島の日本海側2カ所に置けば、日本全土を守ることができる。
それだけの能力を持ったものになると思う。
現在配置しているイージス艦の乗組員の負担が軽減される、これが一番大きい。」 

一方で、こんな指摘も。

海上自衛隊 元海将 金沢工業大学虎ノ門大学院 伊藤俊幸教授
「正直、かなり高額のお金が必要になるのは間違いない。
(1基)700億から800億円と言われている。
ミサイルも10億、20億円と言われている。」

さらに伊藤さんは、配備するにあたっては、地元への丁寧な説明が求められると指摘しています。

桑子
「実際に導入するには、課題もあるということですね。」

有馬
「そういう指摘でした。
備えといいますと、今日午前、ミサイルに備えた訓練が行われたんです。」

「Jアラート」各地で訓練

「これはJアラートのテストです。」

<田村
「午前11時です。
予定通り防災行政無線、流れ始めました。」

ミサイルが日本に飛来する恐れがある場合に発信するJアラート=全国瞬時警報システムを使った緊急情報の送受信訓練。
 

上空をミサイルが通過することが懸念される、中国・四国地方のすべての自治体を対象に、今日午前行われました。
しかし…。

「(放送まで)タイムラグが?」

米子市防災安全課 大塚亮課長
「あるかもしれない。
今のところ、まだ起動していない。
鳴っていない。」 

鳥取県米子市などでは、防災行政無線の音声が流れませんでした。
高知市でも、春野地区の87か所で防災行政無線のスピーカーから音声が流れなかったということです。

住民
「行政の怠慢。」

住民
「避難に遅れることを考えたら、不安になる。」
 

これは、文字化けして、内容がわからなくなった防災メールです。
島根県で起きたトラブルです。
6年前に設定したプログラムのミスに、今日の訓練まで気づかなかったということです。
同じようなトラブルは、岡山県内でも起きました。

KBS“6年前の写真”

続く、北朝鮮への警戒。
今日、韓国の公共放送、KBSは。

韓国 KBS
「キム委員長の近くにあるグアムの衛星写真は6年前に撮影されていた。」



 

6年前に撮影されたと指摘された写真は、今週15日に朝鮮中央テレビで放送されたものです。
グアム島にあるアメリカ軍基地とみられる衛星写真です。

KBSは、この基地では6年前に建物があった場所から建物がなくなり、近くには新しい道が作られていると指摘。

韓国 KBS
「北朝鮮が公開した写真は建物はあるが道はない。
2011年の写真と一致する。」

6年前の写真を使った理由については…。

韓国 KBS
「威嚇のために写真を出したという分析がある一方、グアムを目の敵にしていただけに、攻撃を長期間準備していたという見方も。」

挑発 きょうも続く

そして北朝鮮。
国営メディアは今日、韓国のムン政権がアメリカに積極的に追従しているとして、「失望この上なく、落第だ」などと非難。
ムン政権が呼びかける対話について、「言葉では対話などと騒ぎ立てたが、行動は正反対だった。対話と制裁は両立しえない」と批判して、応じない姿勢を示しました。

21日から米韓軍事演習

有馬
「週明け21日からは、アメリカと韓国の合同軍事演習が始まります。
北朝鮮が反発している演習ですよね。
北朝鮮の動きから、いよいよ目が離せません。」

Page Top