2018年2月2日(金)

流行拡大 その背景は?

桑子
「寒さが続く中で気になるのが、インフルエンザですよね。
流行が記録的に拡大しています。」



有馬
「こちらの地図、ご覧いただきましょう。
この地図、インフルエンザの流行のレベルを示しているんですね。



今年(2018年)初めから見ていきますと、色がこうしてどんどん変わっていきます。
先週には、北海道を除いて真っ赤になりました。
感染が広がったんですね。」

桑子
「全国の患者数は、この1週間で推計274万人です。
1つの医療機関あたりの患者の数が、統計をとり始めて以降、過去最多になりました。」

インフルエンザ 過去最多 異例 2つの型が同時流行

東京都内にある、こちらの診療所。
インフルエンザの患者が急増したのは、先々週からだといいます。
インフルエンザの患者から、ほかの来院者にうつらないよう、予約制にして、待合室が混み合わないようにしていますが、予約は次々と入ってくる状況です。

保坂こどもクリニック 保坂篤人院長
「前々週が100人ほど、前週が80人ほどの発生。
去年と比較して、1.5倍ぐらいの多さで発生が続いている状況。」




保里
「なぜ感染がこれほど広がったのか、専門家の方にうかがいます。
よろしくお願いいたします。」

日本小児科医会の会長、松平隆光医師です。
今シーズンのインフルエンザには、ある特徴があると指摘します。

日本小児科医会 松平隆光会長
「いままでない現象だと思う。
これがどうして起こったかわからないが、(例年は)A型がだいぶ少なくなってきて、それと今度は反対にB型が流行するんですけど、ことしは1月中旬から一緒に来てしまった。
この大流行の原因だと思う。」

原因は、A型とB型が同時に流行する「混合流行」。
例年は、インフルエンザA型が先に流行。
B型は2月ごろから流行します。
しかし、今年はB型の流行が早まり、同じ時期に流行。
患者数が多い原因になっているのです。
「混合流行」で、2回インフルエンザにかかってしまう人も。

柴野晴太朗くん、6歳です。
去年(2017年)の年末、インフルエンザA型と診断されました。
薬を飲んで回復したと思っていたところ、年明け再び高熱に。
今度はB型のインフルエンザにかかっていました。

母親
「1回かかったら、かからないかなって。
“今までで一番つらかった”と言っていた。」

患者の半数以上は20歳未満

感染が広がるインフルエンザ。
特に若い世代で流行が続き、推計の患者数の半数以上が20歳未満です。
今は受験シーズン真っただ中。
大学側では、こんな対応も。

福田和郎記者(社会部)
「受験シーズンを迎えた大学では、このように体調を崩した受験生のために、別の試験会場を設けるなど、準備を進めています。」

学校によっては、医師の診断書があれば、別の日程の試験を受けられるところもあり、インフルエンザと診断されたり、その疑いがある場合は受験を控えてほしいと呼びかけています。

徹底的に予防するには…

保里
「こちらの特別養護老人ホーム、徹底した対策でインフルエンザへの感染を防いでいるといいます。
どうやっているんでしょうか。」

インフルエンザにかかると重症化しやすい高齢者。
感染は、命の危険にもつながりかねません。
対策を徹底することに努めているといいます。

「こんな形ですべての窓を開けていく。」

まず、毎朝欠かさないのが、全ての部屋の一斉換気です。
30分から1時間かけて、新鮮な空気に入れ替えていきます。

保里
「毎朝かかさず全部?」

「必ずやっている。
毎日行うことで効果はあるかなと思っている。」

施設内の扉や手すりなど、手が触れる部分は、毎日全て消毒しています。
そして何より、外からウイルスが持ち込まれないようにすることです。

入り口には、この看板。
マスクをしていない人は入館させません。
冬の間、家族でも、高校生以下は面会できません。
来館者には、入り口で手洗い・消毒を必ずしてもらい、健康状態を尋ねます。
ここまで徹底した対策をとるのは、13年前の反省があるからです。
この時は、面会に来た人からインフルエンザの感染が広がってしまったといいます。

フローラ石神井公園 兒玉強施設長
「50人のうち1人でもかかれば広がってしまう。
いかに感染を止めるか。
死に至る感染症だから、職員一丸となって守る。
(患者を)出さないようにしないといけない。」

手洗い うがいをしっかりと

桑子
「高校生以下は家族であっても面会できないって驚きましたけれども、それぐらい、やっぱり徹底してウイルスを近寄らせないということなんですね。」

有馬
「ただ、ふだんの暮らしの中では、完全に接触を避けるということもなかなか難しいので、やっぱり手洗い・うがいということになるんですかね。
これ、大事ですね。」

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