2018年4月5日(木)

突然の到着に戸惑い

桑子
「こちらは、アメリカ軍の輸送機、オスプレイ。
今日(5日)周りに高層ビルが建ち並ぶ横浜の港を離陸しました。」



有馬
「向かったのは、東京の横田基地。
発表からわずか2日というあまりに早い動きに、戸惑いが広がっています。」

オスプレイ 東京 横田基地に 人口密集地域の上空を

オスプレイが横浜を離陸してから、およそ30分後。

栗原
「今、11時半を過ぎたところです。
横田基地に現れて1周ほど旋回したんですが、今、オスプレイが横田基地に着陸をします。

ゆっくりとゆっくりと着陸しました。
今、1機目のオスプレイが東京の横田基地に着陸しました。」

都心から40キロ。

人口が密集した地域の上空を5機が飛行しました。

住民
「とうとうきちゃったなという感じ。
ただ、こんな早く来るとは思わなかった。」

東京 福生 加藤育男市長
「あまりにも急で驚いている。
どういう訓練、運営していくのか、その部分を示していただかないと。」

横田基地からおよそ500メートルにある小学校の校長です。
オスプレイの到着についてはニュースで知ったといいます。

昭島市立拝島第二小学校 前田元校長
「情報発信がない中でも、こどもたちにどうやって安心して安全に過ごしてもらうか、心がけていくのが私たちの務め。」

突然の発表 なぜいま?

横田基地へのオスプレイ到着。
明らかになったのは、一昨日(3日)です。

その日のうちにオスプレイを乗せた船が横浜の港に入港。
そして、昨日(4日)機体を船から降ろすと、今日、明らかになってからわずか2日で、横田基地に到着。
日本側に事前の連絡はなかったのか。
河野外務大臣は昨日、先月(3月)中旬に横田基地へのオスプレイ配備に関する連絡があったことを明らかにしました。

河野外相
「3月16日に在日米軍司令部から(横田基地へのオスプレイ配備に関する)接受国通報。
アメリカ側からは、公表に向けて、調整が整うまでの間は日本側からの公表を控えるよう要請されていたので、アメリカ側の要請を踏まえ、調整を行った結果、4月3日の公表となった。」

その上で、アメリカ側とのやり取りについては。

河野外相
「日米間で安全保障に関するさまざま緊密な連携は行っている。
詳細については差し控えたい。」

アメリカ軍の日本への配備を巡っては、日米両政府が事前に協議を行う取り決めがあります。
しかし、事前協議の対象になるのは、数千人規模の部隊を配備する場合や、長距離ミサイルの発射基地を建設する場合などに限られていて、防衛省はオスプレイの横田基地への配備は、この事前協議の対象にはならないとしています。
突然のオスプレイの到着、その意図は。
専門家は、米朝首脳会談を前に北朝鮮に圧力をかける狙いもあるのではないかと指摘しています。

航空自衛隊で司令官を務めた元空将 永岩俊道さん
「北朝鮮と非核化に向けて対話するという、非常に大事な時期だが、いつでも作戦が実施できるような形で、しっかりとした体制を整えるということが、いわゆる見せる抑止、見せる形で対話を有利に展開する。
つまり非核化を推進するうえで大事な後ろ支え。
米軍は最前線の体制整備を、できるだけ速やかにと整えていると思う。」

特殊作戦を想定「CV22」

横田基地に到着したオスプレイ、今後どう運用されるのか。
それを見る上で1つの材料となるのが、オスプレイの機種です。

現在、沖縄県の普天間基地に配備されているオスプレイは、アメリカ海兵隊の「MV22」という機種。
そして今回、横田基地に到着したのはアメリカ空軍が運用する「CV22」です。
空軍のオスプレイは、主に特殊部隊の輸送に使われます。
このため「CV22」には、特殊作戦を想定して、夜間でも地形を詳しく把握できる暗視装置や、相手のレーダーを妨害する電子戦用の装備などが備えられています。
訓練も相手に見つかりにくいよう、夜間や低空の飛行など、厳しい環境下で行われます。

どうなる?今後の運用

オスプレイの配備に反対してきた市民団体では。

横田基地の撤去を求める西多摩の会 髙橋美枝子代表
「夜飛ぶ、低く飛ぶとか激しい訓練を行う意味で、非常に訓練そのものが怖い。
監視の活動は続けていく。」

運用はどうなるのか。

アメリカ軍が日本側に示した報告書では、国内で想定される訓練先としてあげられているのが、長野県や群馬県などをまたぐ地域や、静岡県の東富士演習場などです。
防衛省によりますと、アメリカ軍は、6年前に日米両政府が取り交わした覚書に従って運用する考えを示しているということです。
覚書では、夜10時を過ぎての夜間の訓練飛行は必要最小限にするとしているほか、基地を離着陸する際は、できる限り、学校や病院を含む人口密集地の上空を避けるなどとしています。
ただ、すでにオスプレイが配備されている沖縄県では、夜間の飛行や市街地上空での飛行などが頻繁に確認されています。
専門家は。

航空自衛隊で司令官を務めた元空将 永岩俊道さん
「米軍と防衛省の間で長きにわたり、具体的な調整をしてきたと思う。
細かく地元に、具体的に説明しながら、その範囲のなかで運用していくことは、運用の透明性を確保するということで、非常に大事なことだと思う。」

オスプレイ 東京 横田基地に

桑子
「今回のように、急に明らかになったり、詳しく知らされなかったりということは、やっぱり地元のみなさんの戸惑いですとか、不安につながりますよね。」

有馬
「政府は、『地元に与える影響が最小限になるように日米が協力していく』と、こうしているんですけれども、まずは、アメリカ軍にはやく丁寧に説明するように求めてほしいと思います。」

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