2018年4月23日(月)

目の前にクマ…その恐怖

有馬
「クマ、ですね。
ヒグマとツキノワグマ。」

桑子
「大きいですよね。
春になって暖かくなってきたこの時期、各地でクマに襲われてケガをする人が相次いでいます。
冬眠から目覚めたクマに突然、襲われる。
九死に一生を得た男性が、その恐怖を語ってくれました。」

冬眠明けのクマが… 襲われた男性が語る恐怖

痛々しい姿のこちらの男性。

ヒグマに襲われた 村山和廣さん
「口をがっと、かっぱり開けて、一気に走ってきて。
これでやったから。
一気だから何秒もない。
もうダメだなと思った。」

村山さんに襲いかかってきたのは…。
するどいツメと、大きな歯をもつ、ヒグマでした。

栗原 望リポーター
「村山さんがクマに襲われたのは、あちらの山です。
今月20日、山菜採りをしている最中に、クマと遭遇したということです。」

ヒグマに襲われた 村山和廣さん
「たまたま、こういう感じで見たときに、クマとばっちり目と目があって、すぐ来た。」

村山さんは顔をヒグマに勢いよくひっかかれ、さらにその衝撃で倒れてしまいます。

ヒグマに襲われた 村山和廣さん
「安全靴を履いていたが、3回か4回、蹴っ飛ばした。
でもクマだから痛くも何ともないと思う。
沢だから(私が)ゴロゴロ転がった。」

顔に傷を負い、斜面を転げ落ちた村山さん。
ただ、ヒグマが斜面を下って追いかけてこなかったので何とか逃げることができました。

この山林で20年ほど山菜を採っていた村山さん。
ヒグマに遭遇したのは初めてでした。

ヒグマに襲われた 村山和廣さん
「いままで全然なかった。
安心というか、ここはクマが出ないと、頭の中にあった。」

冬眠明けのクマが… 住宅近くにも けが人相次ぐ

クマの目撃情報は住宅のすぐそばでも。

住民
「クマの足跡だそうですよ。
大きい足跡。
ずーっと歩いて、先のところへ。
大きいですもんね。」

警察
「そうですね。
上に上がって行っている。」

農地と住宅地が点在する前橋市富士見町。
一昨日(21日)から昨日(22日)夜にかけて、住宅や小学校近くで、クマの目撃情報が3件、警察に寄せられたということです。
警察は今日(23日)、住宅の周辺をパトロールして、警戒を呼びかけました。

警察
「昨夜、付近で、クマ1頭が出没したという通報が入っています。
外出の際には十分注意をお願いいたします。」

目撃されたのは、ツキノワグマと見られ、体長は1メートルから、1メートル30センチほどだということで、地元では不安が広がっています。

住民
「怖いです。」

住民
「こんな人家に…怖いですよね。」

住民
「タヌキとかキツネとかはよくいるんですけど、クマは。
想像つかないです、びっくりですね。
見たことないので。」

先週以降、山菜採りなどで山に入ってクマに遭遇し、かまれたり、ひっかかれたりするなどしてけがをする人が各地で相次いでいます。

冬眠明けのクマが… なぜ出没?できる対策は?

なぜクマの被害が相次いでいるのか。

クマの生態に詳しい 森林総合研究所東北支所 大西尚樹主任研究員
「この時期のクマは、冬眠明けで、エサを求めて動き回っています。
一方で、山菜を採りに行くとか、山のレジャーなど、人間の方の活動範囲も広り、どうしても人とクマの遭遇率は高くなってくる。」

被害を防ぐために大切なのが、自分の存在をクマに知らせる「熊鈴」。
しかし注意点があるといいます。

クマの生態に詳しい 森林総合研究所東北支所 大西尚樹主任研究員
「山菜を採るとき、どうしてもしゃがみこんだり、動きが小さくなってしまう。
そうすると、鈴が鳴らなくなってしまう。
そこでおすすめなのが、ラジオです。
ラジオをかけておくと、クマにとっては、あそこにいるなと感じることができます。」

クマに襲われ、なんとか逃げられた村山さんは。

ヒグマに襲われた 村山和廣さん
「たまたま命が助かってよかったけど、一歩間違えれば死んでいる。
山はなめられない。
準備して山に入った方がいい。
万が一出くわしたら、終わり、アウトです。」

桑子
「村山さん、ケガの痛みもある中で、怖さを知ってもらいたいと取材に応じてくれました。
ありがとうございます。」

有馬
「それにしても、話を聞いただけで恐ろしい。」

桑子
「専門家によると、クマの方も、やはり人間には会いたくないんだそうです。
ですから、山に入る時は、クマの生活圏に入るんだ、という意識を持って、熊鈴や、ラジオなどで、こちらの存在をアピールすることが大切だということです。」

Page Top