2018年6月4日(月)

安室奈美恵さん 引退 そして25年間の思い

この土日、引退前最後のコンサートツアーを締めくくった安室奈美恵さん。
このツアーで、単独の歌手として国内過去最高の75万人を動員しました。

安室奈美恵さん
「この25年間が、私の中で、とてもとても大切な思い出になりました。
最後は笑顔で!みんな元気でねー!バイバーイ!!」

「青春そのものなので、さみしいけど、しょうがない。」

「永遠に憧れの女性。」

「生き方すべてが、女性の背中を押してくれる。
私の人生そのものです。」

桑子
「ニュースウオッチ9では、その安室さんに、お話を伺うことができました。
今年(2018年)9月の引退、そして25年間走り続けてきた思いを、初めて語ってくれました。」

安室奈美恵さん ラストツアー“幸せな時間”

桑子
「今回のファイナルツアーにかける、何か特別な思いというのはあったんですか?」

安室奈美恵さん
「自分の中では、きちんと、『さよなら』が言える場所っていうのを設けてもらえたっていうことに、すごく幸せを感じているので、それに対しても感謝の気持ちでいっぱいなので、今はもうとにかく、すごく幸せな時間を過ごさせていただいています。」

国内・海外合わせて23公演が行われた今回のコンサートツアー。
ファン投票で選ばれた曲に新曲を加えた、全30曲。
3時間にわたって、歌って踊り続けるステージです。

桑子
「とにかく圧倒されて、かわいいし、かっこいいし、クールだし、きれいだし。
私、本当に安室さんのいろんな表情や姿がぎゅっと凝縮されていて、あっという間だったんですよね。
あのパワーというか、どこからきているのかなというのを、本当に純粋にお伺いしたくて。」

安室奈美恵さん
「何でしょうね、でもやっぱり好きなことだったりするので、30曲歌っても40曲歌っても、きっと50曲歌っても楽しい。
その中で、自分の中でのテンションをいいバランスで保てるように、曲順を並べたりもしているので、わりと楽しかったりする、あっという間です。」

桑子
「40曲50曲踊ろうと思ったら、できますか?」

安室奈美恵さん
「できると思います。
うまく自分のできる範囲での組み合わせと流れとがあれば、たぶん、どこまででもいけるはずです。」

ターニングポイントは…

14歳でデビューした安室さん。
売り上げ100万枚を超えるヒット曲を連発、一躍、日本の音楽界の頂点に登りつめました。

しかし、20歳の時人気の絶頂で結婚、妊娠。
そして出産のため1年間、休業します。
この「歌わない1年」が、25年間の歌手活動の大きなターニングポイントになったといいます。

桑子
「人気絶頂のときに、自分が一線から身を退くという時に、不安もあるじゃないですか、また戻ってこられるだろうかとか。
何を一番大事にして、決断をしてこられたんですか?」

安室奈美恵さん
「そのときは、『1年休業させていただきます』って、もう何の迷いもなくそのときも言って、そのあとにしばらく、本当にまるまる1年お休みさせていただいたときに、急にこう不安になったりとか、やっぱりこう、焦りがでてきてしまったりとかする時期があって、でもあの1年がなかったら、そういう焦りだったり不安だったりっていうのを、自分であのとき感じて、調節できる自分になれたのがその1年間だったので、その休んだ1年間がなかったら、その先に不安や焦りが出たときに、自分に自分のことを信じてあげることができなかったりとか、ブレーキをかけてあげることができなかったりしていたと思うので。
1年間休んだ時は、不安も焦りもありましたけど、あの時期だったからこそ、今の考え方もやはりあったりもするので、すごく大切な1年間を過ごさせていただいたとは思っています。」

桑子
「とことん自分と向き合って?」

安室奈美恵さん
「向き合いました。
初めて向き合いました、あの1年、いやっていうほど。
でも、『1年間休ませてください』って言ったのは自分だったので、復帰するわけにもいかず、焦りと…焦っている自分と向き合って、またさらに焦って。
でも、初めてとことん自分と向き合った瞬間だったので、すごく、1つ成長したような。
あの1年は、そんな1年でした。」

歌手として 母として

活動再開後、安室さんは初めて作詞にも挑戦。
生まれてきた息子への思いを歌い上げました。

『Say the word』
“光さえ失って さまよったとしても
焦らないで戦える 君だけのために”

桑子
「息子さんの存在というのは、大きいものなんですか?」

安室奈美恵さん
「大きいですね。
何をするにも、息子がいての考え方だったので、なので、できるだけ歌詞とかも本当に注意して。
変な言葉がないかとか、そういうのはいろいろ注意しながらやってはいたんですけど。」

桑子
「どういう注意なんですか?」

安室奈美恵さん
「英語で、なんかスラングがあったりすると、よくないとか。」

桑子
「教育上よくないと?」

安室奈美恵さん
「そうですね、そういうことは考えながら。
私が何かしてしまうと、彼が後ろ指されてしまうって思いながら、きちんといつか『ママの息子でよかった』って言われるには、どういう仕事の姿勢でいけばいいのかとか。
なんか、そういうことも考えつつやってきた感じがしますけど。」

たどりついた“答え”

その後、安室さんはテレビ出演を減らし、コンサートに活動を集中。
ステージでしか見ることができない圧倒的な歌唱力とダンスは、さまざまな世代のファンを引きつけてきました。

安室奈美恵さん
「自分に合っているものは何か、自分に必要なもの、自分が定めたゴールに対して必要なものは何か、必要でないものは何かで、引き算していった結果、コンサートだけっていう感じに。
究極の感じでしたね。
この25年間も、『歌いながら踊る』ってことはシンプルに変わってないので、私自身も変わっていないし、私が作っているステージは、とにかく何の説明もいらず、ただただ『楽しかったね』っていうものを私を作りたかったので。」

桑子
「そのシンプルさって、歌手としての安室奈美恵さんのシンプルさっていうのは分かったんですけど、人間としての生き方っていうのは、どうなんですか?」

安室奈美恵さん
「すごく面倒くさい人間なので…そこを本当はシンプルにしたい。
いろいろなことを考えてしまうので、よく『考えない』っていうのも1つだよっていうのもよく言われるんですけど、考えてしまうんですよね。
寝てても、起きてても、とにかく考えちゃうから、シンプルに生きていきたいっていうのがわりと理想だったりするので、25年間かけてはじき出した答えが、『シンプルでいたい』、シンプルに考えてシンプルに楽しみたい。」

引退 そして未来へ…

そして、今回の引退については…。

桑子
「ダンスもキレキレだし、歌も完璧だし、まだまだできるじゃんって本当に心から思ったんです。
生涯現役ということは、よぎらなかったですか?」

安室奈美恵さん
「なんか、生涯現役は、自分じゃないのかなっていう、なんかイメージでしたね。
なんかこう、想像ができなかったのかなっていう感じがします。」

桑子
「揺らぐことはなかったですか?」

安室奈美恵さん
「ないですね。
すごく情熱を25年間注いできたものなので、ものすごく大切な時間だったし、思うこともたくさんありますけど、人生の中で考えたとするならば、『通過点』ですね。」

桑子
「ピリオドを打つようなイメージではないんですか?」

安室奈美恵さん
「ピリオドを打つイメージではあります。
25年にはピリオドを打ちますけど、それも冒険だったし、ピリオドを打ったその先も冒険なので、わりと私の中では、ピリオドは打ちますけど、止まっている感じはないですね。」

桑子
「その後に、どんな世界が待っているかっていうのは?」

安室奈美恵さん
「あえて考えないですね。
とにかく16日が今のゴール地点なので、そこをめがけて、何ができるのかっていうのを精一杯考えてやっていくっていう。
たぶん、ゴールに行ったときに何か違うものが、もしかしたらポンと目の前に現れるんじゃないかなとか。
なんかいろいろ、そういう期待とわくわく感はありますけど。」

有馬
「ファンもわくわくしますけどね。
『引退というピリオドは打つけど通過点』って、安室さん、どこへ向かうんでしょうね。」

桑子
「本当にそう思いますよね。
これまで25年間積み上げてきたものから離れるって、ものすごい決断だと思うんですが、お話を伺っていて、その決断ができたのは、ここまでとにかく自分と向き合って、自分に正直に生きてきたからこそなのかなというのを感じたんですよね。
そして、そうなれたのが、今年(2018年)で20歳になった息子さんの存在が大きかったというのは驚きました。
歌手として第一線で活躍するだけでなく、母親としても走り続けてきたんだなというのを感じました。」

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