2018年6月7日(木)

“紀州のドン・ファン” 愛犬が18日前に急死

有馬
「犬を抱いて表情を緩めるこの男性。
“紀州のドン・ファン”とも呼ばれた、資産家の野﨑幸助さんです。
先月(5月)急性覚醒剤中毒で亡くなりました。」

桑子
「その野﨑さんが家族同然でかわいがっていた愛犬の“イブちゃん”。
野﨑さんが亡くなる18日前に急死していました。
今日(7日)、この愛犬をめぐって警察の捜査が動きました。」

“紀州のドン・ファン” 愛犬が18日前に急死

警察
「すみません。」

今朝、ものものしい雰囲気に包まれた現場。

栗原望リポーター
「今、警察が規制線を取り外しました。
こちらが先月死亡した、資産家の野﨑幸助さんの自宅です。
今日警察は急死した愛犬が埋葬されている、自宅の庭の捜査を行っていたということです。」

自宅の庭の様子です。
一部に青いシートが貼られ捜査員の姿が。
警察は今日、庭を掘り起こす作業をしました。
先月24日に亡くなった野﨑さん。
飼い犬はその18日前、先月6日の未明に突然、死んだということです。

野﨑さんの死と愛犬の死。
2つの急死に関連性はあるのか…。

“紀州のドン・ファン” 「急性覚醒剤中毒」何が

野﨑さんの死因について警察は昨日(6日)「急性覚醒剤中毒」と発表。
不自然な点もあることから、殺人の疑いも視野に捜査しています。

「急性覚醒剤中毒」とはどのようなものなのか。
法医学が専門の佐藤喜宣さんです。

法医学が専門 杏林大学医学部 名誉教授 佐藤喜宣さん
「致死量に達するくらいの量が含まれていた場合、まず興奮だろう。
けいれん発作、発熱、普通の発熱ではない39度、40度くらいまであがる状態で、最終的には意識障害、呼吸不全、循環不全も起こって、多臓器不全で亡くなる。」

捜査関係者によりますと、血液や胃から高濃度の覚醒剤の成分が検出されていましたが、腕などに、覚醒剤を注射した痕は確認されていないということです。

法医学が専門 杏林大学医学部 名誉教授 佐藤喜宣さん
「注射痕ないとなると、あぶりか、服用したんだろう。
あぶりをするには道具が必要なので、道具を発見しないとそれが確定できない。
そうすると飲み込んだんだろうと。
もしも、高い濃度で血液に存在したなら、相当量を一気に飲んだことになる。」

覚醒剤を服用するとどうなるのか。
薬物依存症患者の回復を支援する活動をしている、三浦陽二さんです。
30年以上前、自らも薬物を使用していたころに、覚醒剤を口から摂取した経験があるといいます。

「どんな味がしましたか?」

日本ダルク本部 三浦陽二ディレクター
「苦かったし、口の中がしびれた。
痛いに近い。
転げ回るほどではないが、嫌だった、痛かった『うわっ苦い』という感じでした。」

「食べ物に混ぜたりというのは考えられる?」

日本ダルク本部 三浦陽二ディレクター
「混ぜるのは何にでも混ぜられるが、苦くて違和感が出るのは間違いない。
間違いで飲んだ、もしくは置いてあったものを飲んだ…どうしようと思ったか分からないが、たぶん覚醒剤と知らずに飲んだという感じだと思う。」



では、どのように摂取したと考えられるのか。

法医学が専門 杏林大学医学部 名誉教授 佐藤喜宣さん
「違和感がないような状態で飲むのだと、サプリメントだと思う。
病院から処方された薬でカプセルに入ってるもの、中身をすり替えてしまうということは可能。」

「致死量ってのはどれくらいのものなのか?」

法医学が専門 杏林大学医学部 名誉教授 佐藤喜宣さん
「飲むということに限定して言えば、覚醒剤0.3グラムから1.5グラムまで。
高齢で、初めてだとすれば、0.3グラムくらいでも十分死亡する可能性がある。」

「0.3gはどれくらい?」

法医学が専門 杏林大学医学部 名誉教授 佐藤喜宣さん
「耳かきひとつ。」

“紀州のドン・ファン” 「家族同然」愛犬の死 関連は

そして野﨑さんが亡くなる18日前に急死したのが、飼い犬の「イブ」。
長年、一緒に暮らしてきました。
野﨑さんと交流があったデヴィ夫人に聞くと…。

野﨑さんと交流 デヴィ夫人
「旅行していてもご自分で運転して、左側の助手席にイブちゃんがいましてね、どこでもいっしょでした。」



自身の著書にも…。

“目に入れても痛くないほど溺愛しています。”

“家族同然ですので、犬なのに猫かわいがりをしているのです。”

飼い犬が急死した直後の野﨑さんの様子を交流があった飲食店の関係者は、こう証言します。

野﨑社長と交流 飲食店関係者
「(野﨑さんが)亡くなる2〜3日前にちょこっと話したことはあった。
愛犬のイブちゃんが亡くなって、かなりショックみたいな感じで『もう僕は死にたいよ』という感じで、そう言っていた。」

犬の急死から4日後、地元の新聞に訃報が載せられました。

野﨑さんが喪主として愛犬の死を知らせたのです。

「いつも野﨑イブをかわいがって下さったことに深謝し、衷心より御礼申し上げます。
野﨑幸助。」

さらに。

野﨑社長と交流 飲食店関係者
「白浜で、『イブちゃんのお別れ会をするので来ないか』という感じのことを言っていた。」

栗原リポーター
「知人によりますと、野﨑社長がお別れ会を開くとしていた会場は、隣の白浜町にある大規模なホテルだったといいます。
そして、お別れ会が予定されていたのが今月(6月)11日、来週の月曜日だったというのです。」

しかし、お別れ会が開かれるのを前に先月24日、野﨑さんは亡くなりました。

妻の立ち会いのもとで、およそ5時間行われた今日の作業。
7箱の段ボールが運び出されました。
飼い犬についての捜査、今後のポイントは。

法医学が専門 杏林大学医学部 名誉教授 佐藤喜宣さん
「死因が何かということ、死因に覚醒剤が関わっているかどうか、濃度がどれくらいかということは調べることができる。
これはとても大事な所見になる可能性がある。」



桑子
「警察は、外部の専門機関に依頼して飼い犬の死因の特定を進めることにしています。
また、同じ時期に犬と社長が急死していることから、関連についても慎重に調べることにしています。」

Page Top