2018年9月7日(金)

北海道で震度7 大規模土砂崩れの現場は

「この地震自体が夢だと思いたいと。
夢が覚めてと言いたい。
こんな状況はやっぱり、覚めてもらいたい。」

震度7の非常に激しい揺れで、大規模な土砂崩れが起きた北海道厚真町。



深川リポーター
「流れ出した土砂は、私の背丈をはるかに超える2メートル以上あります。」

道路を覆っていた土砂は取り除かれ、車が通れるようになっていました。

深川リポーター
「山が、この長い距離に渡って崩れ落ちたことがわかります。
そして、その下には住宅がありました。
原形をとどめていなかったり、木材がむき出しになっています。」

地震の発生から1日。
激しい揺れが地域に残した爪痕の深さが見えてきました。

夜通し 懸命の捜索

「厚真中学校のグラウンドです。
道路からグラウンドまで、大きく亀裂が入っています。」

大規模な土砂崩れが、人々の住宅を押し潰しました。

「今も重機を出して、がれきの撤去作業が続けられています。」

安否が分からなくなっている人の捜索は、夜通し続けられました。

自衛隊の小隊長
「おそらくお孫さんだと思うが、“おばあちゃん、おばあちゃん”とかけ声を。
いたたまれなくて、いち早く救出してあげたい。」

厚真町ではこれまでに14人が死亡、1人が心肺停止。
安否が分からない人は21人に上り、家族や知人がその帰りを待ち続けています。

厚真町の住民
「今、職場の人がまだ、吉野地区で見つかっていなくて、それがちょっと心配。
10年以上、一緒に仕事している作業員のおじさん。
早く見つかってもらえれば。」

無事を願った家族が

土砂崩れに巻き込まれた妹の身を案じていた、滝本天舞(たきもと・てんま)さんです。

滝本天舞さん
「いつもどおり『おやすみ』と言ってそれっきりなので、早く出てきてほしいし、顔を見たいと思うだけ。
何もしてあげられない自分が嫌になり、“ごめんね”という感じ。」

妹の舞樺(まいか)さんです。
今回の地震で亡くなったと、今日(7日)、厚真町が発表しました。
舞樺さんは高校1年生で、中学時代は吹奏楽部でフルートを担当していました。

住宅があった場所では今日も捜索が行われていて、様子を見守る家族の姿がありました。
ここでは舞樺さんの父親・滝本卓也(たきもと・たくや)さんも見つかり死亡が確認されています。

舞樺さんの祖父の弟 滝本文夫さん
「(午前)9時半ごろ私も札幌から来たが、間違いなく卓也、おいっ子と確認した。」

現場では午後になって、文夫さんの母親で、舞樺さんの曽祖母も見つかりました。

舞樺さんの祖父の弟 滝本文夫さん
「自然を恨むわけにはいかない。
こうやって出てくれたので、感謝して送りたいなと思う。」

二次災害の懸念も

北海道の各地では明日(8日)にかけて雨が予想され、土砂崩れなどの二次災害が懸念されています。
厚真町で暮らす、石山誠一郎(いしやま・せいいちろう)さんです。
住宅は倒壊を免れたものの、中はめちゃくちゃになっていました。

厚真町の住民 石山誠一郎さん
「余震がおっかない。
片づけているうちにぐらぐらっとくる。
また震度7くらいがくると言ってるから、おそろしい。」

話を伺っていると、消防団の男性が訪ねてきました。

「何をされているんですか?」

消防団の男性
「この上の土手がクラックというひびわれ状態になって、
今日から雨が続くということで、土砂崩れの二次災害を防ごうと(貼らせてもらっています)。」

石山さんの自宅の裏です。
地震によって、亀裂が生じていました。

厚真町の住民 石山誠一郎さん
「あそこ、段差がついている。」

深川リポーター
「亀裂が入っている?」

厚真町の住民 石山誠一郎さん
「(亀裂が)だんだん広くなってきている気がする。」

雨や余震によっていつ崩れるか分からず、石山さんは、ここに住み続けるべきかどうか迷い始めています。

厚真町の住民 石山誠一郎さん
「住むところを早く決めたい。
ここに住むなら住む、新しく探すなら探す。
いろんな心配ごとばかり。
まさかこんな大災害が起きるとは、ゆめゆめ思わなかった。」

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