2018年9月14日(金)

イグ・ノーベル賞 日本人が12年連続受賞

桑子
「『イグ・ノーベル賞』。
ノーベル賞のパロディーとしてユニークな研究に賞が贈られますが、その中身はとても真面目なんです。」

有馬
「実はこれまで、日本人が11年連続で受賞しているのですが、なんと今年(2018年)も受賞しました。
一体どんな研究だったのでしょうか?」

イグ・ノーベル医学教育賞 長野の医師が 内容は?

「『医学教育賞』は…アキラ・ホリウチ!」

アメリカのハーバード大学で行われた授賞式。
「医学教育賞」に輝いた、長野県の堀内朗(ほりうち・あきら)医師です。

手にしていたのは、内視鏡。
大腸の状態を調べる新たな手法の研究です。
座った姿勢で、自分でお尻から内視鏡を入れるというんです。

昭和伊南総合病院 堀内朗医師
「私の手法をお見せしましょうか。
内視鏡を使います。
左手を使い、そして、右手は…押し込む!」

来場者
「内視鏡、あれはよかった。」

「あなたはやってみたい?」

来場者
「いいえ!あなたはどう?」

会場を大いに沸かせた、堀内医師です。

昭和伊南総合病院 堀内朗医師
「きょうの(スピーチの)目的は、話すことじゃなくて笑わせることかな。」

受賞の理由 意義は? 日本科学未来館で解説

金子リポーター
「けさ発表が行われたばかりのイグ・ノーベル賞。
早速、解説が行われています。」

日本科学未来館 山本朋範さん
「(イグ・ノーベル賞は)笑える、考えさせられる業績に贈られる。
大腸の内視鏡の研究は、なるべく負担のない使い方をするために、実は寝そべるよりも、座って正面から入れたほうがいいことを開発したという研究者。」

今回の受賞の意味あいは…。

日本科学未来館 山本朋範さん
「医者が、やる側だけでは分からないので、やられる側にもなってみることで、患者さんの負担を減らすような研究につながっていくことが、とても大事。
笑える裏にある、考えさせられるところ、おもしろい研究です。」

日本人12年連続受賞 “バナナの皮”“たまねぎで涙”

「イグ・ノーベル賞」を日本人が受賞するのは、今回で12年連続です。
受賞した研究には、こんなものも…。

「股のぞき」をすると、なぜか、物が実際より小さく、近くに見える。
体を逆さにすることによる「感覚の変化」が物の見え方に影響していることを明らかにしました。

「これはバナナです。」

「バナナの皮を踏むと、なぜ滑るのか」という研究は…。

なんと、より滑らかな人工関節への応用が期待されています。

そして、たまねぎを切ると涙が出る原因を突き止めた研究。
目が乾燥する「ドライアイ」対策につながる可能性もあるというのです。

「たまねぎよ、いい仕事したね!」

イグ・ノーベル賞 “笑えて本家より実用的”?

金子リポーター
「来週からは東京ドームシティで展覧会も。
世界初となる、イグ・ノーベル賞の公式展覧会です。」

22日から開かれる展覧会では、受賞研究の紹介のほか体験コーナーなども設けられ、イグ・ノーベル賞の軌跡が楽しめるということです。

展覧会のアンバサダーを務めるテリー伊藤さんに、イグ・ノーベル賞の意義や、日本人が続けて受賞している理由について聞きました。

演出家 テリー伊藤さん
「意外と素朴だけど楽しいこと、けど実用性のあるもの。
見過ごさないでそれをやっていくのは、日本人だからできる繊細さや勤勉さ。
以前、こういうのって“オタク”と言われていたでしょ。
それって昔はネガティブだったが、どんどん“オタクすごいね”と言われて1つの文化になっていったように、世間の評価も変わってきている気がする。
身近に感じることだと…本当のノーベル賞よりも実用性が高い気がする。
楽しいし。」

今回受賞した、堀内さんは…。

昭和伊南総合病院 堀内朗医師
「いろんなガンがあるが、大腸ガンは、大腸内視鏡検査を受ければ亡くなることはない病気だと思う。
せっかく何かの縁でこの賞をいただけるので、少しでも世界中の方が大腸内視鏡を受けて大腸ガンで亡くならないでほしいと思う。」

有馬
「テリーさんの言うとおり、本物のノーベル賞より実用性が高いものもあるかもしれないですね。」

桑子
「イグ・ノーベル賞のおもしろがる遊び心やユーモアが、科学への興味につながって、その先の科学の発展にもつながっていくといいと思います。」

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