2018年9月20日(木)

地震の爪痕 依然深く…

桑子
「北海道で震度7の地震が起きてから、今日(20日)で2週間です。
今も不安な暮らしが続いています。」

地震の爪痕 家族が…自宅が…

倒壊した自宅前にたたずむ男性。

中村忠雄さんです。
地震で一緒に暮らしていた母親のミヨさんを亡くしました。

中村忠雄さん
「口うるさい人だけど、本当に困ったときは助けてくれる母親だった。」

2週間がたった今も毎日のように自宅に通い、ミヨさんに語りかけています。

中村忠雄さん
「母は長生きするものと思っていたから、生きている時に親孝行できなかった分、できることは何でもやってあげたい気持ちはある。」

子ども3人と困難な避難生活を強いられている家族がいます。
生後6か月の長男を自宅アパートの風呂で入浴させますが、その後、向かったのは町内にある避難所。
アパートは外壁が崩れていて、子どもたちが余震を怖がるため、ここで生活しています。
しかし、避難所で家族が使えるのは、このスペース。
5人家族にとっては狭く仕切りもないため、長男の授乳も人の目を気にしながら行っています。

堀川ひろみさん
「元の生活には戻れないかもしれないけど、安心して住める家で子どもたちとゆっくり寝たい。」

停電きっかけの発電所 初公開された内部

大規模停電、ブラックアウトのきっかけになった苫東厚真火力発電所。
その内部が地震後、初めて公開されました。

永田真澄(NHK札幌)
「こちら、1号機のボイラーの配管です。
厚さが1センチ近くあるのですが、このように横に大きく亀裂が入ってしまっていまして、ここから水蒸気が漏れ出したとみられています。」

地震直後は運転を続けていた1号機。
この配管から大量の蒸気が漏れ出すなどして出力が低下。
その後、運転を停止してブラックアウトにつながったとみられています。

液状化で傾いた家 住民に思わぬ影響

地震による液状化などで、住宅や道路に大きな被害が出た札幌市清田区。
住民に思わぬ影響が出ています。

この住宅、外から見ると被害がないようにも見えます。

堤浩章さん
「わかりにくいが、中では傾いている。」

家に入ってみると、扉も勝手に締まり、床に置いたテープは転がっていきます。
地震から2週間、体に異変が出てきています。

堤浩章さん
「立っていると平衡感覚というか、ふらつき、気分の悪さみたいなものがある。
強い地震が起きると、そのたびに角度(傾き)が悪くなっている感覚があり、不安も強くなる。」

“揺れ感じる” 続く地震 ストレスも…

震度7の初めの地震の後、震度1以上の地震は今日午後3時までにあわせて260回も。
気象庁は、地震活動が高まった状態は当分続く見込みだとして注意を呼びかけています。
こうした中、厚真町では。

住民
「なんか揺れてないのに、揺れてるのかな。
地震があってから。」

住民
「船からおりた時とか、エレベーターからおりたあとみたい。
ちょっと余韻が残るというか。」

医師に聞いてみると…。

『しのろ耳鼻咽喉科クリニック』 武市紀人院長
「正式な病名ではないが、地震のあとに起きる“地震酔い”と呼ばれる症状。
じっとしていると、横に揺れている感じがして、余震があったと思って周りに聞いても『特に揺れてないよ』と言われる症状が多い。
同時に、どうき、吐き気、気分が悪くなるなどの症状がともなうのが特徴。」

武市医師も、地震の後、1日に5人から10人ほど同様の症状を訴える患者を診察しているといいます。
“地震酔い”は、相次ぐ地震そのものの揺れによる刺激に加え、精神的な不安や恐怖などが要因となって、めまいが起きると考えられています。
東日本大震災や熊本地震などでも、同様の症状を訴える人がみられました。

『しのろ耳鼻咽喉科クリニック』 武市紀人院長
「基本的に症状としては『乗り物酔い』が一番近い。
気分が悪くなったら近くのものではなく、遠くの山とか揺れないものを見て、目をつぶってじっとして落ち着いていれば、揺れた感じや吐き気が治まると伝えている。」

北海道地震 2週間

桑子
「北海道では、今も899人の方が避難生活を余儀なくされていまして、仮設住宅が来月(10月)中の完成を目指しているということなんです。」

有馬
「ただ、北海道はこれから日に日に寒くなりますから、それとの競争ですね。」

桑子
「一刻も早く、皆さんの住環境も整えばと思います。」

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