2018年9月27日(木)

際立つ孤立 北朝鮮をめぐっても…

有馬
「国連の安保理会合で初めて議長を務めたトランプ大統領が、持ち前の予測不能ぶりを全開です。
各国首脳の間で孤立が際立ちました。」


桑子
「そして、北朝鮮をめぐっても…。」

国連安保理で議長デビュー 異論続出 各国からNO

26日の国連安全保障理事会。
和やかに談笑しながら、握手をかわす各国の首脳たち。

会場に到着したトランプ大統領に声をかける首脳はいません。
1人、席へと向かいました。
そして臨んだ、初の議長職。

アメリカ トランプ大統領
「きょうの議題は『世界平和と安全保障の維持、大量破壊兵器の拡散防止策』についてだ。
この議題を採択する。」

冒頭からイラン批判を展開。
自ら決めたイラン核合意からの離脱を正当化しました。

アメリカ トランプ大統領
「安保理各国には、アメリカに同調するよう要請する。
イランが核爆弾を保有しないよう態度を改めさせるためだ。」

しかし各国の首脳たちから返ってきたのは、賛同とは真逆の反応でした。

フランス マクロン大統領
「イラン核合意は完全ではないが、正しい方向に向けた決定的な一歩だ。」

イギリス メイ首相
「核合意はイランの核開発を防ぐための最善の手段だ。
イランが合意を守っているかぎり、合意は維持すべきだ。」

ロシア ラブロフ外相
「イラン核合意は維持しなければならない。
核合意を崩壊させることは非生産的だ。」

前日の演説で、各国との協調に基づくグローバリズムを拒絶したトランプ大統領。
安保理の場でもアメリカの孤立がいっそう鮮明となりました。

“中国が選挙干渉” まさかの批判

さらに、各国が予想もしなかったこんな発言も。

アメリカ トランプ大統領
「残念なことに、中国が11月の中間選挙に干渉しようとしていることが判明した。
中国は私の勝利を望んでいない。
私が中国に対し、貿易の不当性を指摘した初の大統領だからだ。
我々は貿易でもすべての面で勝っている。」

中国の王毅外相は、この表情。
明確な証拠を示すことなく、中国がアメリカの中間選挙に干渉しようとしていると非難したのです。
非難を浴びた中国は。

中国 王毅外相
「ひと言、申し上げたい。
中国は他国の内政に干渉などしない。」

2年前の大統領選挙に干渉したと非難されてきたロシアのラブロフ外相は、この余裕ぶり。
トランプ大統領、この問題でロシアに触れることはありませんでした。

米朝首脳会談 開催は11月以降?

一方、北朝鮮について、トランプ大統領はこう発言。

アメリカ トランプ大統領
「キム委員長から2通手紙をもらった。
すばらしい手紙だ。
非核化には2年かかろうが3年かかろうが、5か月だろうが気にしない。」

これまで、1期目の任期が終わるまでに非核化を実現したいとしてきたトランプ政権。
非核化に要する時間にはこだわらない考えを示しました。

こうした中、アメリカのポンペイオ国務長官と北朝鮮のリ・ヨンホ外相が会談。
ポンペイオ長官は来月(10月)ピョンヤンを再び訪問し、2回目の米朝首脳会談に向け、詰めの協議を行う予定です。
そのポンペイオ長官、米朝首脳会談の開催時期について、「10月の可能性もあるが、そのあとのほうが可能性が高い」と述べ、11月以降になる可能性がより高いとしました。

日朝外相が会談 20分にわたって

一方、拉致問題の解決に向け、日朝首脳会談に意欲を示す、日本。

安倍首相
「北朝鮮との相互不信の殻を破り、新たなスタートを切って、キム委員長と直接向き合う用意がある。」

ニューヨークを訪れている河野外務大臣は、日本時間の今日未明、北朝鮮のリ・ヨンホ外相とおよそ20分間、会談しました。
日朝外相の接触は、先月(8月)シンガポールで短時間、意見交換して以来です。
会談に臨んだ、リ外相。

記者
「河野外相と何を話したのか?」

無言で立ち去りました。
そして河野大臣は。

河野外相
「(会談の)内容などについては、一切触れるつもりはない。」

河野大臣は、拉致・核・ミサイルの問題を包括的に解決し、国交正常化を目指す日本側の立場を改めて伝えたものとみられます。

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