2019年2月5日(火)

春節 訪日中国人 何を求めて日本へ?

高橋リポーター
「こちら、民族大移動といった様相ですが、中国では旧正月の春節に、のべ30億人近くが帰省や旅行で移動するとされています。
その中で日本は、人気の旅行先です。
皆さん、何を求めてやってくるのでしょうか。
密着取材してきました。」

春節 中国人観光客 何を求めて日本へ?

高橋リポーター
「春節に入り、中国人観光客が多く訪れています。
皆さん日本のどこへ、何をしにいくんでしょうか。」

おそろいのピンク色の服を着たこちらの2人に聞いてみると。

高橋リポーター
「どちらから?」

「上海」

高橋リポーター
「どこに行きますか?」

「温泉に入りたい。
東京都内を観光したい。
今日(5日)は新宿にいく。」

2人は、中学時代の同級生なんだそうで、バスで新宿に向かって行きました。
その後も続々と中国からの旅行客が到着。

高橋リポーター
「これからどこへ?」

「東京ディズニーランドと、その近辺を観光したい。
子どもが冬休みだから。
ちょうど新年なので、子どもをディズニーランドに連れて行きたい。」

高橋リポーター
「これは何ですか?」

「これはディズニーランドの待ち時間を調べるアプリ。」

そして、繰り返し訪日するリピーターが多いことも分かってきました。

「7、8回目。
(東京で)ぶらぶらする。
ショッピング。」

「母は3回。
私のほうが多くて5回以上。」

高橋リポーター
「世界にいろいろな国がある中、なぜ日本?」

「中国の文化と一番近い。
わりと安全。
コミュニケーションは、そんなに難しくない。
旅行するときに、そんなに疲れを感じない。」

この日、話を聞いた13組のうち、9組がリピーターでした。
日本を訪れる中国人ではリピーターとなる人が急増、5年間で10倍近くに増えています。

日本に、あるグッズを買いに来たという男性に出会いました。

高橋リポーター
「ウルトラマンの怪獣。」

3歳になる息子が欲しがっているので、日本までやって来たそうです。
買い物について行けないか、交渉したところ…。

徐磊さん
「息子がOKだったらいいよ。」

果たして…。

徐磊さん
「いいですよ、OK!」

お子さんの許しが出ました。
まず向かったのは、新宿に予約したというホテル。
高速バスで移動します。
一家は上海出身で、日本旅行は3回目。
父親の徐磊(じょ・らい)さんは36歳。
中国の投資会社の部長を務め、年収はおよそ1,000万円です。

今回の旅は5泊6日、予算は飛行機代と宿泊代でおよそ50万円。
上野や浅草を巡って、富士山も見に行くそうです。
早速、1泊2万円だというホテルにチェックイン。
すると…。

徐磊さん
「春節の飾り物だね。」

息子のために怪獣を「売り」にしたホテルを選んだそうです。
そして、お目当ての怪獣探しへ。
地図アプリで店の場所も確認済みです。

高橋リポーター
「この旅行も、子どもが中心?」

徐磊さん
「子どもは天からの贈り物。
新しいものを見せ楽しませたい。」

今も一人っ子が多い中国。
「子どもファースト」も徹底しているようです。
いよいよ、目的のおもちゃ売り場にやって来ました。
たくさん並ぶ怪獣を前に息子の崇羽(しゅうう)くん、思わずベビーカーから立ち上がります。

徐磊さん
「これ欲しい?」

崇羽君
「うん。」

徐磊さん
「はい、どうぞ。」

「もういい?
足りている?」

崇羽君
「もう十分だよ。
怪獣怖いんだよ。」

徐磊さん
「これは日本のものだから(日本で買う)。
上海にも売っているが、これほど品ぞろえもない。
子どもが選んで買える。
“テレビで見たやつだ”と直接、手にとれるのがありがたい。」

怪獣4点、およそ2,000円をお買い上げ。
旅の目的が一つ、かないました。

高橋リポーター
「日本の一番の楽しみは?」

徐磊さん
「日本は子どもにとって、とても過ごしやすい。
ベビーカーを押していても苦労なく移動できる。
どこでも温かい飲み物が買えるのは、子どもにとってありがたくて便利。」

親子と別れて15分後。
外国人観光客に人気の歌舞伎町に移動すると、あの女性たちの姿が。
空港で出会った、会社勤めの2人組です。

「今日は大みそかの大事な食事だよ。
乾杯!
楽しい新年を!」

こちらのスーツの女性はどなたでしょうか?

「大親友、ベストフレンド!」

聞けば、3人は中学と高校の同級生だといいます。
今は都内の大学院に留学中。
日本での就職を目指しています。

「リクルートスーツで今、就活中。」

中国から来た2人の年収は、およそ170万円。
春節には旅行者が集中するため、1年も前から飛行機を予約して来たといいます。

「春節の休みは7日間だけ。」

「春節の旅行は、中国人にとって憧れです。
旅行先がどこであれ、皆が羨ましがります。」

費用は、飛行機代とホテル代だけでおよそ17万円。
年収の1割あまりですが、特別な旅行のために奮発しました。
6泊7日で東京や箱根を回り、好きな漫画のゆかりの地などを巡る予定です。

「(日本で)あなたと新年を迎えるのよ。」

「感動した、泣いちゃう。」

2人は、母国を離れて頑張る親友にお土産を持参。
中国のお菓子や、火鍋のスープといった「ふるさとの味」です。

高橋リポーター
「やっぱり食べたくなる?」

「特に旧正月の時は食べたくなる。
お菓子をいっぱい並べて、お正月の雰囲気になる。」

会計は3人で3,600円。
このあとは買い物に繰り出します。

「これ大好きなんです。
超かわいい。」

日本で過ごす春節、楽しんで下さいね。

春節 密着で見えた“笑顔”

桑子
「意外と普通というか、私たちの日常と近い感じがしました。」

有馬
「爆買いするわけではなく、リピーターの方も多いですね。
僕たちが海外旅行を楽しむのと、同じ感覚に思いましたね。」

高橋リポーター
「”日本人がこう、中国人がこう”という先入観で見ないで、互いに素顔を見せ合うことが、もっとたくさんできればいいなと感じました。」

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