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2019年3月28日(木)

「置き配」が“再配達”を減らす切り札に

高瀬
「先週、日本郵便が始めたサービス『置き配』についてです。
宅配便の荷物を、不在の時などに、例えば玄関先など希望した場所に置いてもらうサービスです。」


和久田
「ネット通販の増加で『再配達』が宅配業界の大きな課題になっていて、『置き配』が解決の切り札になると期待されています。」

「置き配」で不在でも受け取り

日本郵便が実証実験をしたときの様子です。
玄関への「置き配」が指定されていた荷物。

配達の担当者が手にしたのは、ドアにワイヤーで吊り下げられたバッグです。
荷物を入れてカギをかけると、配達完了です。

玄関の他にも、車庫や物置、メーターボックスなども指定できます。

日本郵便 配達員
「お客様が不在でも配達できることにより、再配達が減ると思うので、作業効率もアップする。
ぜひ広く普及してほしい。」

「置き配」に取り組む背景 業界の危機感

「置き配」に取り組む背景にあるのが、宅配業界の危機感です。

宅配便の荷物は、昨年度、およそ42億5,000万個。
ネット通販の普及に伴って急増しています。
特に問題なのが、再配達。
その割合は15%に上り、宅配業者の深刻な人手不足につながっています。

政府も、このままでは宅配サービスが立ちゆかなくなる恐れがあると、今週、ネット通販や物流大手も参加する会議を初めて開催。
「置き配」を普及させる必要があると考えています。

サービス開始1年足らずで利用者が10倍以上に

「置き配」を先行して始めている、ネット通販業者もあります。
楽天は去年(2018年)6月、本や日用品を対象に、東京23区内で「置き配」を始めました。
利用者は1年足らずで10倍以上に増えていて、サービスエリアを6都府県に広げています。

配達員が荷物を読み取ると、「置き配」希望であることと、指定された置き場所が表示されます。

楽天エクスプレス 配達員
「2度回り、3度回りせずにすむので、時間の短縮にもなるし、お客様へ、すぐその日に届けられることも、サービスとして非常にいいと思う。」

配達員はインターフォンを押しません。
荷物を袋に入れて、指定された玄関前に置きます。

そして、記録のために写真を撮って、配達完了です。
「置き配」を希望したのは、会社員の女性。
平日は仕事で帰宅が夜遅くになることも多いそうです。
2か月前から、本などで「置き配」を利用。
以前は、「再配達」してもらうことに負担を感じていたといいます。

『置き配』を希望した女性
「2時間の指定というのはあるけれど、2時間ずっといないといけないプレッシャーがあった。
少し出かけることとかも多いので、(置き配を)かなり便利に使わせてもらっている。」

盗難などの不安解消へ 政府が対応策を検討

和久田
「楽天では、盗難や損傷については利用者の自己責任としていますが、今までにそうした問題は1件も起きていないということです。
ただ政府は、盗難などへの不安を解消できるよう、今年(2019年)6月をメドに、対応策を検討していくことにしています。」

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