これまでの放送

2019年5月9日(木)

プロレスの魅力を信じて

高瀬
「各界のトップランナーに話を聞くインタビューシリーズ『令和に生きる』。」

和久田
「けさは、人気沸騰中のあの業界のキーマンの言葉を聞きました。」

熱狂的ファン増加中!人気のプロレス

心躍る演出に、大迫力の技の応酬。
見るの者の心をわしづかみにするプロレス。
今や女性や子どもたちにも大人気。
一大ブームを巻き起こしています。

ファン
「ストレス発散。
このために頑張って、たまったうっぷんを叫んだり、応援して晴らす。」

プロレス人気の仕掛人 ハロルド・メイ社長

このプロレス人気の仕掛け人が、新日本プロレスのハロルド・メイ社長です。

ファン
「社長!」

会場では選手顔負けの人気者。
ファンからも厚い信頼を寄せられています。

ファン
「(グッズを充実させるなど)企画力がすごいと思う。
ファンとしては会ってみたい存在。」

ファン
「今まで社長にこんなに並ばなかったでしょ。
愛されている。
私は愛している。」

「プロ経営者」として大手飲料メーカーやおもちゃメーカーを渡り歩き、業績好調に導いてきたメイ社長。
プロレス界をも救ったその手腕から、令和の時代を生き抜くヒントを読み解きます。

新日本プロレス ハロルド・メイ社長
「プロレスを身近なものにしていきたい。
本当にきょう初めて見る人も、会場で歓迎されますし、40年ずっと見続けた人も新しい発見がある。
そういうプロレスを提供していきたい。」

“本物の魅力”へのこだわり

去年(2018年)6月に就任したメイ社長。
こだわってきたのが「リアルな体験を提供し続けること」でした。

所属するレスラーたちには、ブログやツイッターなどで積極的な情報発信をするよう促しています。
選手の人となりや試合にかける思いなど、生の感情をさらけ出すことで、リングの上で繰り広げられるドラマにファンが感情移入できると考えたからです。

新日本プロレス ハロルド・メイ社長
「選手のキャラクターやふるまい方、人工的じゃない、あれが本心なんですね。
人間性というか、人間の本当の姿を見たい。
出来上がったものではなくて、作り上げたものではなくて、本物が見たい世の中だと思う。」

メイ社長のこだわりは、日本のみならず海外のファンの心にも響き始めています。

「NAITO!NAITO!」

先月(4月)格闘技の殿堂と言われる、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われた興行。
チケットは即日完売。
日本のプロレスの持ち味である「リアルな人間ドラマ」が海外のファンにも通用することを証明しました。

新日本プロレス ハロルド・メイ社長
「(アメリカの)お客様にあわせるのではなくて、そのまま本物を持ってきたのが、ファンの心に訴えられた、浸透した、本物だということを分かってくれた。
忘れてはいけないのは、日本独自のプロレス、これが結構キーなんです。
単なるプロレスではなくて、日本のプロレスを世界に発信していきたい。」

世界を目指すメイ社長。
背景には、かつて自身がプロレスの力に救われた経験があります。

8歳の時に父親の仕事の都合で来日した際、見知らぬ土地での心細さを振り払ってくれたのが、当時テレビで目にしたプロレス中継でした。

新日本プロレス ハロルド・メイ社長
「マンガのヒーローがそのままリングで戦っているような気持ち。
スカッとしますし、理解できたので、幼少期を助けてくれたというとオーバーかもしれませんが、プロレスに助けられた気持ちは非常にある。」

“日本のプロレス”を世界へ

今年(2019年)メイ社長率いる新日本プロレスは、本格的な世界進出に乗り出しています。
アメリカに加え、オーストラリア、イギリスでの興業を行う計画です。
日本のプロレスの世界観が伝わるよう、試合前に流す映像の字幕ひとつに対しても突き詰めて議論しています。

新日本プロレス 国際部
「もうちょっとね、リアリィグレイトとかファンタスティックとか。」

「オカダさんは“ファンタスティック”じゃない。
“イッツワンダフル”とか“リアリィグレイト”だね。」

新日本プロレス ハロルド・メイ社長
「(日本のプロレスは)ひとつの言葉で言うとミステリアス。
“見たことがないような世界観”なんです。
日本では当たり前が、海外から見れば、新鮮に見える。
たとえば、うちには“道場システム”があります。
文字どおり道場に入って数年、体だけでなく精神も鍛え、精神と体を鍛えて初めてプロレスデビューできる。
これはほかにはなかなか類を見ない。
そういう選手の苦労とか修行とかがあって、初めてデビューしているというのが、非常にものを言うと思う。」

令和という新しい時代を迎えたいまだからこそ、これまで培ってきたモノの価値を再認識してみるべきだと、メイ社長は考えています。

新日本プロレス ハロルド・メイ社長
「本物は人工的に作られるものではないし、作れるものでもない。
歴史や伝統、時間をかけて作り上げることしかできない。
ただ、もったいないと思っているだけ。
これだけのすばらしいコンテンツ、スポーツがあるのに、世界の人たちに知ってもらいたい。
これだけのすばらしい良いものが日本にあることを早く広げたいというのが本音。」

常にファンの目線に立って発想する

高瀬
「非常に熱意のこもったお話でしたけれど、日本のプロレスの魅力をブランドとして世に送り出すということで、メイ社長自身がずいぶんとファンの皆さんに愛されていましたね。」

和久田
「小さな男の子が『社長!』と言って駆け寄っていましたものね。
何が秘けつかと言いますと、メイ社長は自らを『プロレスファンの代表』と位置づけていて、常に『どうしたらファンがより楽しめるか』という発想に立って行動しているそうなんです。
日本のファンに対しても、海外に向けても、『本物が見たい』『ありのままが見たい』という思いに応え続けた結果、こんなにも受け入れられているということなんです。」


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