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2019年6月8日(土)

変わる就活 広がり始めた「長期インターンシップ」

来年(2020年)春卒業の大学生の就職活動はピークを迎えていますが、これから就活を考えるという人にも見てほしい話題です。

まずは、就活4コマ漫画"変わる就活"。


▽経団連、「ルール」なくすってよ。
▽通年採用・・・経験者や外国人と競争?!
▽学生に「スキル」が必要なの?
▽ああ、どうすればいいの~

新卒一括採用だけでなく、通年採用も含めた採用の多様化を進める方針が打ち出されていて、就活は転換期にあります。
これからは「新卒というだけでは採用されない時代が来る」と指摘する専門家もいます。

浜銀総合研究所 遠藤裕基主任研究員
「『能力があるから採ります』という形に変化しています。
つまりスキルのある学生でないと採用してもらえない。
自分の得意分野やスキルが何かを見極めていて、そのスキルを提供できる人材を企業が求めるようになってきています。」

こうした中で、「実践的なスキルを身につけられる」と注目されているのが「長期インターンシップ」。
1日や1週間など、短期でなく3か月、6か月など、まとまった期間、就業体験します。
社員と同じような仕事を経験できると、学生の間で広がり始めています。

長期インターンシップ “実践的なスキル磨く”

都内の大学に通う3年生の田村咲帆さんです。
宿泊予約サービスを運営する企業の長期インターンシップに参加し、賃金をもらって働いています。
この企業では、週に3回以上の出勤、最短6か月が基本の条件です。

田村さんは、以前はWEB編集を経験出来る企業でインターンをしていましたが、「マーケティングを学びたい」と考えて、この企業を選びました。
去年の1月からマーケティングを担当する部署に所属し、いまでは月数百万円の予算を管理しています。

長期インターンシップの魅力は、ビジネスで成功体験ができること。
田村さんは、 SNSを使って宿泊予約サービスの会員を増やすプロジェクトを進めていて、成果が出ていることを報告しました。

マーケティング統括部長 宮下俊さん
「会員登録はどう?」

大学3年生 田村咲帆さん
「インスタグラムからの会員登録がふだんの倍ぐらいあります。
インスタグラムのフォロワ一がプラス500人になった。
他の媒体、SNSで発信してもらうことで、よりリーチが見込めるんじゃないかと。」

マーケティング統括部長 宮下俊さん
「インターン生、社員という雇用形態で区分けをしていない。
一社員として、戦力として働いてくれている。」

マーケティングの基礎が身についてきたという田村さん。
長期インターンシップに参加することで、仕事のやりがいに気づいたといいます。

大学3年生 田村咲帆さん
「最初は使っている用語なども全然わかりませんでした。
徐々に身についてきて、その用語を使って自分がプレゼンできるまでに成長しました。
会社のサービスの利益になったときが一番うれしく、数字で見えるときに一番やりがいを感じます。」

社員と同じような指導が受けられる長期インターンシップ。
学生の目的は、インターン先への就職ばかりではありません。
国家公務員を目指している学生もいます。

大学4年生 森成弥さん
「志望しているのは経済産業省ですが、経済やビジネスについて何もわからない人が産業政策ができるわけがないと思っています。
べンチャー企業で学んだことを、将来、もし経済産業省に入ることがあれば還元できるのではないかと考えています。」

企業にとっても、インターンの学生を育てることにはメリットがあるといいます。

Loco Partners 採用担当 岡田友宏さん
「学生にとって実社会で自分を試すという経験は、ほかでは代えがたいーつの財産になると思っています。
大活躍しているメンバーが多いので、いい意味で社員も焦るところもあります。
これからも変わらずインターンを採用し続けていきたい。」

キャリア形成 考えよう!

こうした長期インターンシップ。
学生と企業を結び付けるサイトも登場しているんです。

サイトではエンジニアやデザイナーなど、さまざまな職種を選ぶことができます。
これまでに800社ほどのインターンシップを紹介してきました。
なかには、「インターン生に当社の執行役員をお任せします」という企業も。

でも、どのインターンシップに参加すればいいかわからないという人もいますよね。
サイトの運営会社では、相談会を開いて学生のインターンシップ探しを手伝っています。
まずは、学生の興味や目標を掘り下げて、希望に合う職種や企業を選べるようにしていきます。

プログラミングに関心があるという大学2年生には…。

相談会担当 齋藤美月さん
「いまのプログラミングの技術をあげて、その先でやってみたいことはありますか?」

相談に来た学生
「システムを作るエンジニアがあるということはわかっているんですけど、そこまでできるか疑問に思っている。
個人的な目標としては1つサイトを作ってみたい。」

相談会担当 齋藤美月さん
「そう思うのはどうしてですか?」

相談に来た学生
「自分が何をしたいのかを考えながら、生活したり、インターンをしたりしたいと思いました。」

相談会担当 齋藤美月さん
「自分が何をやりたいのかすらもわからないと言う人が多いです。
将来的にどういうことをやりたいか、探す手助けをしています。」

学生から相談を受けていた女性も、実はインターンの学生です。

サイトの運営会社は、長期インターンシップを利用して、みずからキャリアを作っていく意識を高めてほしいといいます。

Traimmu 長期インターンシップサイト運営会社 高橋慶治社長
「自分のキャリア意識や、将来、何をしていこうか考える機会が増えると思っています。
成長していく経験を積むことができれば、コンプレックスや課題を克服できるいい機会でもある。」

ゼミやサークル、アルバイトなどに加えて、新たに登場した「長期インターンシップ」という選択肢。
参加したことをきっかけに、インターン先の企業に就職するという学生もいますが、就職している訳ではありませんから別の企業でチャレンジし直すということもできます。

インターンに参加する場合は、
▼勤務形態が自分に合っているか
▼講義やテスト期間に配慮してくれるのか
などを確認しましょう。


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