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2019年6月18日(火)

子どもを交通事故からどう守る

車で街なかを走っていると、脇から急に子どもが飛び出してくる。
こんな冷やっとする場面に遭遇したこと、ありませんか?
5月・6月のこの時期は、新学期が始まって少したち、集団での登下校が減ったり気温も上がって遊びに出かける機会も増えたりして、子どもが交通事故が特に多くなります。

一般財団法人日本自動車研究所 大谷亮主任研究員
「子どもの事故を減らしたい、子どもを守りたいのであれば、大人が子どもの特徴は知っておくべき。」

どのように事故を防げばいいのか、取り組みも始まっています。

要注意! 子どもは“見えていない”

岡山県で開かれた、ベテランドライバー向けの安全運転の講習会で、参加者がのぞくのは、子どもの視野を体験できるメガネ「チャイルドビジョン」です。
インターネットで無料で誰でもダウンロードできます。

体験する参加者
「見えません。
見えていないですね。」

体験する参加者
「信じられない。」

指導員
「お子さんは、見たくても見えていない。
見えない。」

子どもの視野は、大人に比べてはるかに狭いと考えられています。
一般的に大人の視野は、左右150度ぐらい。
それに対して、6歳くらいの子どもの視野は、大人の6割程度。
何かに夢中になると、さらに狭くなるというんです。

この画面では右側の車が消えてしまいました。

視野が狭いとどれだけ危ないのか。
よくある交差点の状況を再現して検証してみました。
子どもが道を渡ろうとする向こう側から車が曲がってこようとしています。
赤いコーンは、子どもの視野を表しています。

ドライバーからは、子どもの姿がしっかり見えます。

しかし、子どもからは…、車が視界の外側に。
見えていない可能性があるのです。

子どもから車が見えていると思い込んで、無理に右折をすると、かなり車が迫ってくるまで気づきません。
一時停止して歩行者を先に渡らせる交通ルールを守ることが、いかに大事なのかが分かります。

日本自動車連盟 岡山支部 建部拓さん
「交差点の曲がり方一つでお子様の命を助けられることもある。
ひとりでも大切に守っていかないといけない。
子どもに私のことが見えてないかもしれないなとなったら止まったりするなど、とるべき行動が安全な方向に変わってくると思う。」

ドライバーは、子どもから車が見えていないということを前提に、運転をしなければならないということですが、車を運転しない人も含めて、大人全員ができることもあるんです。
それは、事故の危険性の子どもたちへの伝えること。その方法にちょっとしたコツがあるんです。

きょうからできる! 子どもに危険 伝えるコツ

交通安全教育に力を入れている保育園を訪ねて、具体的にどんな指導をしているのか、見てみました。
まず保育士は極力「しゃがんで」話しかけます。
目線の高さを合わせることで、大人が何を見て注意を促しているのか、子どもに理解しやすくなるのです。

さらに、指示で使うことばは、具体的に。

保育士
「右っ側。
この柵のほうに、ピッタンコして歩いてきてね。
自転車とかがいっぱい通るところだから。」

「気をつけて!」「危ない!」とつい言ってしまいがちですが、それだけでは抽象的。
次に取るべき行動が子どもに伝わらないんです。

もうひとつ重要なポイントは、「考えさせること」。

保育士
「どこ見る?」

園児
「信号。」

保育士
「何色になったらわたる?」

園児
「青。」

問いかけられると、子どもたちは考えます。
それによって知識がしっかり身につくんです。

どう防ぐ 子どもの交通事故

これからの季節は、雨も多くなりますし特に注意が必要そうです。
傘やレインコートのフードによって子どもの視界はさらに狭くなる恐れがあります。
透明な部分がある傘や帽子型のレインハットで、視界を確保することが重要。
レインコートのフードは、音も聞こえづらくなるので、その意味でもレインハットを活用してほしいと専門家は指摘します。

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