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2020年3月16日(月)

感染拡大 どうなる?就活

《ニュースのポイント》
・新型コロナウイルスの感染拡大で企業説明会など就活イベントが中止・延期に。
・不安な学生の間に、就活に関するさまざまなうわさや臆測が広がっている。
・直接会うのが難しい中で、企業はWeb採用に力を入れ始めた。

企業は面接をしてくれるの?不安から広がる“就活のうわさ”

立教大学は感染拡大を防ぐため、学生になるべく大学に来ないように呼びかけています。
去年のこの時期は、就活を支援するキャリアセンターにスーツ姿の学生があふれていました。しかし取材に訪れたこの日、そうした学生はほとんど見かけませんでした。
立教大学では学生をサポートするため、3月6日から急きょ、Web会議システムをつかった就活相談を受付けています。

就活生
「行きたい企業の来週の面談が中止になってしまって、今後どういう対応になるのか心配。」

就活が進まない、という焦りからか、いまSNSには就活に関するさまざまな噂や臆測があふれています。
噂の内容は、「学生が企業に応募するとき提出するエントリーシートは早く出した方が内定を得やすいのでは」、「インターンの経験があって面接をしなくても人物像の分かる学生が、これまで以上に優遇されるでは」といったものです。

就活生
「早期選考だけで終わらせて、囲い込みに入ると聞いたことがある。」
「日本経済は衰退していって、来年はやばいと予想されたとき、企業側としても採用人数を減らすのでは。」

いまの状況で、学生ひとりひとりが企業から面接をしてもらえるのか。そうした不安が、噂や臆測の背景にあると考えられます。

ただ、新型コロナウイルスが企業の採用におよぼす影響について調査しているリクルートキャリアの大家純一さんは、これまでのところ、企業の採用意欲は失われておらず、学生は落ち着いて取り組むべきとしています。

リクルートキャリア・新卒メディア部統括部長 大家純一さん
「企業は新卒採用に対して、採りたいニーズがすごくある。この件をうけて、軒並み各企業が採用しないといった情報はなく、大きな不安を抱えるよりは、そういった環境であることを認識してもらえるといい。」

直接会えないなら…加速する“Web採用”

こうした事態をうけて、政府は経済団体などに対し、インターネットを活用した企業説明会の実施などを要請しています。
そして、パソコンやスマートフォンで参加できる、いわゆる「WEB説明会」について、就職情報サイトなどを運営するリクルートキャリアが約800社に調査したところ、28.5パーセントの企業が新型コロナウイルスの感染拡大をうけて実施を決めたと回答しました。
こうしたなか、学生たちが不安に思っている面談や面接についても、Webで行おうとする企業が増えています。

直接会わずに面接・面談 Webシステムが人気

学生はスマートフォンやパソコンがあればOKというWeb面接システムを飯島アナウンサーが体験してみました。
会話が弾むのか不安でしたが、「対面で面接してみるのとほとんど変わらない印象」でした。
しかもこのシステム、企業の面接官にとっては、一般的なテレビ電話にはない役立つ機能があります。面接をしているのと同じ画面で、事前に入力したテストの結果、学生の履歴、ほかの面接官が担当したときの評価などを確認できるのです。システムへの企業からの問い合わせは、この1か月で20倍以上。新コロナウイルスの感染拡大をうけて無償提供しています。

株式会社スタジアム 役員 前澤隆一郎さん
「新型コロナウイルスの感染拡大によって、対面での面接ができなくなった。オンラインで実行したいという問い合わせが非常に多かった。日本中がオンラインで業務を進めることに大きなかじを切っている、そんな感覚。」

一方、企業はWebを使った採用活動に不安はないのでしょうか。
システムの導入を決めたトヨタ自動車で、まもなく始まる学生とのWeb面談にむけて、社員同士のテストが行われました。例年3月に社員と学生が面談する機会を設けてきましたが、ことしは、そこにWebを導入。面談は3月半ばから始まりました。

トヨタ自動車 人材開発部 杉本尚嗣さん
「直接会うのが難しいなか、オンラインで情報提供できる機会がある。われわれにとっても非常にメリットがある。学生にとっても不安を払拭する意味でメリットに感じてもらえると思う。」

採用数「検討中」が3割 学生は何をすれば?

新型コロナウイルスの感染拡大が、今後、企業の採用数にどれくらい影響するのか。3月13日、リクルートキャリアの調査結果が発表されました。
企業に対して「新型コロナウイルスの影響で採用数を見直す予定があるか」聞いたところ、「変更しない」と回答した企業は48パーセントあまり。「減らす」と回答した企業は12パーセントあまり。「検討中」と回答した企業はおよそ30パーセントあまりでした。
リクルートキャリアによると、採用に積極的な企業は、学生と接触が難しくなった分、ホームページなどで最新情報を発信していて、そうした情報を自分でこまめに収集することが、今後は大事になるだろうということです。

最後に、Web面談・面接の際、学生が注意すべきポイントを紹介します。
1つめはネット環境。途中で動画が止まってしまった!ということがよくあるそうです。時間が短くなるともったいないので、ネット環境は入念にチェックしましょう。
2つ目は、場所です。カフェなどの場所だと、周囲がうるさい可能性があります。1人の静かな空間が望ましいですが、その場合も背景に本棚やポスターなどが映ると、面接官が気になってしまうことがあります。背景にはカーテンや壁など情報がないものが望ましいということです。
3つめは、スマートフォンの手ぶれです。手で持ちながら話すと動画が揺れて、見ている面接官の方が酔うこともあるそうです。また、停車した車の中でも相づちを打つと車が揺れることがあります。スマートフォンを使う場合は、スタンド等などで固定すると良いということです。

とにかく、本番の前に一度システムやカメラの位置などを確認して、万全の状態でのぞむことが大切です。

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