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2020年4月1日(水)

一斉休校1か月 模索する現場は

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、一斉休校からおよそ1か月がたちました。学校再開に向けて家庭や学校ではどう対応すればいいのか模索が続いています。

一斉休校1か月 不安が募る親子

東京都内で暮らす齋藤さん親子です。小学5年生になる琉唯(るい)くんは、外出を控えるため、1日のほとんどを読書やゲームをして過ごしてきました。そのため最近は母親の瞳さんと衝突することも多くなってきたといいます。

齋藤琉唯くん
「友だちと全然会えない。電話で声が聞こえるだけ。ちょっと寂しい。」

母・齋藤瞳さん
「どうしても一緒にいる時間が多いので摩擦が起きて。そろそろ厳しくなってきているかなという状況ではあるんですけど。」

休校によって、瞳さんの生活も大きく変わりました。ずっと家にいる子どもの面倒を見るために、契約社員として働いていた保険会社を辞めたのです。

学校が始まれば再び働きたいと求人サイトで情報を集めていますが、いつ再開されるか不透明になってきたため、なかなか決められません。

齋藤瞳さん
「4月からいきなり働きますというのは私も言えないという感じで、困っちゃうなと。八方ふさがりな感じですね。」

しかし、このまま学校が再開されたとしても、子どもの安全を本当に守れるのか不安ばかりが募っています。

齋藤瞳さん
「学校に行くのはちょっと危ないんじゃないか、みたいな空気の中で行かせるのは親も不安になるというか。ただ、いつまで待てばいいのみたいな部分が正直なところではありますね。」

再開か?休校継続か? 模索つづく学校現場

一方、学校現場でも模索が続いています。東京・板橋区にある公立中学校では4月6日の学校再開に向けて、急ピッチで準備を進めています。この日は各家庭に電話をかけて、生徒の体温や体調、不安なことはないか、状況把握を行っていました。

3月24日に文部科学省が示した学校再開へのガイドラインでは「生徒を密集させない」「近距離での会話を避ける」「換気を行う」など、いわゆる“3密状態”を防ぎながら授業を行うことを求めています。しかし、具体的な方法は各学校に委ねられている部分が多いといいます。

板橋区立板橋第三中学校 武田幸雄校長
「学校の設備や規模の問題、そういうものに応じて各学校でルールを決めていかなければいけないことがたくさんあるなと思いました。」

どうやって感染を予防しながら学校を再開させるか。検討を進めると、さまざまな課題が浮かび上がってきました。

感染予防に大切な手洗い場。この学校に通う400人あまりの生徒に対し、水道の蛇口はフロアにおよそ10個ほど。積極的に手洗いを呼びかけても、かえって生徒が密集するおそれがありました。そのため、クラスごとに時間を決めて手洗いを行うことにしました。

さらに理科の実験の授業では、換気をしながら実験をすると危険を招く可能性があることがわかりました。

教師
「炎が風で揺れたりすると、周りが危ないですね。」

他にも生徒同士が密集してグループで進める学習など、3密状態が避けられない授業は、すべて年度後半に実施する方向で検討を始めました。

武田幸雄校長
「今まではこうだったで済んでいたやり方が通用しなくなっています。われわれは思い切ってやっていかなければ生徒の安全・安心は担保できない。」

しかし、3月末の職員会議では…。

武田幸雄校長
「小池都知事が8時から緊急記者会見をする予定という速報が流れたとき、ちょっと緊張感走りませんでした?休校延長の発表がなされる可能性も十分あるので、われわれはそれに対応しなかればいけない。」

休校が延長される場合に備えて、急きょ、家で予習ができるよう新たな教材づくりも始めました。

さまざまな情報が錯そうする中、学校では、やることばかりが増え続けています。

武田幸雄校長
「きょう想定したことが、あす違っている可能性がある。もっと言えばきょうの午前中に想定したことが、午後にはひっくりかえることも十分ある。私たちは、今の段階では学校は再開させるという前提しか情報がないので。だからそのつもりで動いています。」

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